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美容クリニックへ転職を考えてる看護師のための5つのQ&A(2017/11/01)

公開日: : 最終更新日:2024/06/06 お役立ち 東京都 皮膚科・美容外科 

美容クリニック看護師

美容クリニックは少し特殊な世界なので、看護師の仕事の実際をきちんと知ってから転職するかどうかを決めなければいけません。美容クリニックの仕事内容や給料・年収、メリット、デメリット、Q&A、面接対策をまとめました。

 

1、美容クリニックの看護師の仕事内容

美容クリニックでは、看護師は次のような仕事をします。

・医師の診察の介助

オペの介助(美容外科のみ)

点滴採血

・医療用脱毛レーザーの照射

・カウンセリング

カウンセリング業務があると、看護師が営業をしなければいけないの?と心配になる人も多いと思います。

患者がどのような悩みやコンプレックスを抱えているのかを聞き、それを改善するにはどのような施術が良いのかを提案するのがカウンセリングですが、看護師が行うところもありますし、専門のカウンセラーがいるところもあります。

専門のカウンセラーがいるところなら、看護師は営業を行わなくて良いのかというと、そういうわけではありません。

脱毛レーザーの施術やほかの施術をしている時や終了後に、ほかの施術を勧めたり、クリニック独自の化粧品を勧めることも仕事のうちですので、営業活動が全くない美容クリニックはごく一部だけです。

また、求人情報には「ノルマはありません」のように記載されていて、実際は明らかなノルマはなくても、「もっと営業に力を入れてください」と圧力がかかることもあります。

ほかの職場の看護師の仕事内容と比べてみると面白いと思います。

 

2、美容クリニックの看護師のやりがい

美容クリニックの患者は、病院の患者のように病気を抱えているわけではないので、看護師としてのやりがいは感じにくいかもしれません。でも、美容クリニックに通う患者は外見に深刻な悩みを抱えています。看護師はそれを解消する手助けをします。これは精神的なケアと同じですよね。患者が明るく前向きになるためのケアをするのです。

施術後に患者が嬉しそうにしているのを見たり、「ありがとう!」と言ってくれたら、看護師としてのやりがいを感じるのではないでしょうか?看護師のやりがいで多いものは、看護師がやりがいを感じる瞬間108選でまとめていますので、興味のある人は読んでみてください。

 

3、美容クリニックのメリットとデメリット

3-1、美容クリニックの4つのメリット

①日勤のみ

美容クリニックは日勤のみの仕事で、夜勤がありませんので、規則正しい生活を送ることができます。ただ、19~20時頃まで診療をしているところが多いので、勤務終了も19~20時になり、日勤のみといえども、やや遅めにはなります。

 

②給料が高い

美容クリニックは、保険診療のクリニックよりも給料が高めです。具体的な給料・年収の目安は後で説明しますが、夜勤に入っている看護師と同程度、もしくはそれ以上を稼ぐことが可能なのです。

 

残業が少なめ

美容クリニックは、予約診療制です。そのため、患者が突然たくさん来院するようなことはありません。もちろん、残業が全くないわけではありませんが、定時退勤できることが多いです。残業をできるだけしたくない人は、残業少なめの看護師求人で探して下さい。

 

④自分もきれいになれる

美容クリニックで働くと、あなた自身もきれいになれます。社割で施術を受けられますし、最新の美容情報を入手することができます。また、周りのスタッフはみんな美意識が高く、美容が好きな人なので、スキンケアやダイエット、メイク、ヘアスタイルなどの情報を交換できます。「みんなきれいにしているから、私もきれいにならなくては!」と思って、美容に励むようになるのです。

 

3-2、美容クリニックの3つのデメリット

美容クリニックのデメリットは、ほかの一般的な医療施設にはあまりないものばかりなので、デメリットに直面した看護師は、「こんな職場、辞めたい。この仕事は私に合っていない。」と思うことが多いのです。看護師を辞めたいと感じる理由を読んで比べてみると、美容クリニックのデメリットの特殊性がわかるかもしれません。

 

①営業の業務が精神的な負担になる

営業の業務はいくらノルマがなくても、まったく契約が取れないと、職場での肩身が狭くなることがあり、精神的な負担になることがあります。

 

②接遇にうるさい

美容クリニックでは、患者はお客様になります。そのため、接客業のような丁寧な接遇スキルを求められます。医療機関で長年働いてきた看護師にとっては、接遇に違和感を持つかもしれません。

 

③クレームが多め

美容クリニックの施術料金は、決して安くはありません。また、基本的にはみんな健康です。施術を受けなくても、健康を損なうことはありません。そのため、施術の満足度やスタッフのスキルに求めるレベルが高くなり、少しでも不満があると、即クレームになります。

 

4、美容クリニックの看護師の給料・年収

美容クリニックの給料や年収は、保険診療のクリニックよりも高めです。自由診療では、診療料金をクリニック独自で設定できて利益が多いため、看護師の給料も高めになっています。さらに、営業で契約を取ると、それがインセンティブとして給料に反映されます。営業を頑張れば頑張るほど給料は高くなるのです。一般的な美容クリニックでの年収は500万円前後になります。これは、夜勤をしている看護師と同じくらいの金額です。

さらに、営業成績が良くインセンティブをたくさんもらえれば、年収600万円以上を稼ぐことも十分に可能です。美容クリニックの給料が高いことは、ほかの職場の給料と比べてみるとよくわかると思います。

 

5、美容クリニックの看護師に関するQ&A

5-1、新卒看護師は採用してもらえる?

美容クリニックは、基本的に中途採用が中心ですが、大手の美容クリニックでは新卒採用も行っています。新卒看護師には、プリセプターをつけるなど、新卒看護師向けの教育体制を充実させているので、看護師経験がなくても、一歩一歩成長していくことができます。

新卒で美容クリニックにチャレンジする人は、看護学生・新卒の求人を探してみましょう。

 

5-2、定年まで働ける?

美容クリニックでは、定年まで働けるのか不安になると思います。

実際、若い看護師が多く、40代以上の看護師は少ないです。離職率も高めとされています。

これは、美容クリニックでは定年前に辞めさせられるとか、ブラックな職場であるというわけではなく、みんな最初から数年間だけ働くつもりの人ばかりだからだと思います。「美容が好きだから、美容クリニックで働きたい。でも、一生の仕事にするつもりはない。」という考え方ですね。

あなたが定年まで働きたいなら、それは可能です。ただ、年齢を重ねても、患者に羨ましがられるほど美肌をキープしたり、アンチエイジングに気を使って、美容クリニックの看護師としてプロ意識を持っておく必要はあります。

看護師の離職率については、看護師の離職率を徹底リサーチ!で詳しく説明しています。

 

5-3、バイトやパートの求人はある?

美容クリニックは、常勤だけでなくバイトやパートの求人もあります。ただ、バイトやパートは即戦力を求められますので、経験者が優先的に採用されます。

経験がない場合でも、あなたにオペ室がある場合はバイトやパートでも採用されやすくなります。また、美容皮膚科なら経験がなくても、採用してもらえることもあります。

時給は保険診療のクリニックに比べて高いので、しっかり稼ぎたい人におすすめです。興味がある方は非常勤の看護師求人を探してみましょう。

 

5-4、男性看護師は働ける?

美容クリニックは女性だけの職場というイメージがあると思います。でも、美容に興味があったり、日勤のみで高収入を稼げるなら働きたいという男性もいるのではないでしょうか。結論から言うと、男性看護師を採用する美容クリニック少ないです。

ただ、近年は男性向けの施術を行っているクリニックも出てきています。AGA治療を積極的に行っていたり、男性向けの脱毛を行っているようなところです。そのようなところでは、男性看護師を採用しています。男性看護師の求人もありますのでぜひ探してみてください。

 

5-5、美人でないと採用されない?

美容クリニックの看護師は、全員美人というイメージを持っているかもしれません。美人だと採用されやすいのは、間違いないでしょう。ただ、美人でないと採用されないというわけではありません。美人であることよりも重要なことがあります。それは、美容に興味があることです。美容に興味がある人は、かわいく見えることが多いですよね。なぜなら、美容好きな人は自分の魅せ方を知っているからです。

どういうメイクをしたら、最も自分がかわいくなるか、どんな髪型が似合うか、しぐさや表情はどうすべきか、美容に興味がある人はこれらを日々研究しているので、かわいく美人に見えます。美容に無頓着な美人よりも、美容に興味がある人のほうが採用されやすいですから、美容クリニックで働きたい看護師は、まずは自分磨きを始めてみましょう。

 

6、美容クリニックの履歴書や面接対策

美容クリニックは、一般のクリニックに比べると、採用のハードルが高いですので、採用されるためには、履歴書をしっかり書いて、面接対策を万全にしておきましょう。

履歴書はきれいな字で丁寧に書きましょう。それだけで第一印象が良くなります。詳しい履歴書の書き方を説明していますので御覧ください。

また、面接ではメイクは濃くなり過ぎないほうが良いですが、肌をきれいに見せるために、ベースメイクに力を入れるようにしたり、ブラウスはちょっとフリルがついているなど、ナチュラルな中にも華やかさが出るような工夫をすると良いでしょう。面接での適切な服装に関して詳しく解説していますので、参考にしてください。

履歴書と面接の2つに共通する大切なポイントは、志望動機です。志望動機の中心になるものは、やはり美容への興味です。美容に興味があって、美しくなるためのお手伝いがしたいことを中心において、志望動機を考えると良いでしょう。

志望動機に悩んでいる人は、看護師の志望動機の例文がありますので参考にして下さい。

 

まとめ

美容クリニックの仕事内容ややりがい、メリット・デメリット、給料・年収、採用に関するQ&A、

履歴書や面接対策をまとめました。美容クリニックで働きたい人は、美容クリニックの求人を探してみると良いでしょう。

山岸愛梨 看護師

東京都在住、正看護師。自身が幼少期にアトピー体質だったこともあり、看護学生の頃から皮膚科への就職を熱願。看護学校を経て、看護師国家資格取得後に都内の皮膚科クリニックへ就職。ネット上に間違った情報が散見することに疑問を感じ、現在は同クリニックで働きながら、正しい情報を広めるべく、ライターとしても活動している。

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