看護用語辞典|医療現場で看護師が必要とする用語一覧

インシデントが発生する看護現場とは|具体的な事例と回避のための対策

ハインリッヒの法則を知っていますか。1つの重大事故の裏には29の軽微な事故があり、その裏には300の異常が存在するという法則です。アメリカの保険会社の社員が1929年に出した論文に記したのが始まりで、現在も労働災害を抑制する基本的な考え方として普及しています。 多くの医療現場では、ハインリッヒの法則でいうところの300の異常を「インシデント」(またはヒヤリハット)と呼んで強く意識、共

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術後イレウス(腸閉塞)の看護|早期診断のための観察と発症患者への看護ケア

腸管内容物の貯留によって発症するイレウス。発現症状は、腹痛や嘔吐といった一般的なものであるため、早期に特定することは難しく、重症化してから発見されるケースは珍しくありません。 また、術後早期に起こるイレウス(癒着起因が大半)は、保存的治療によって多くが軽快するものの、処置が適切になされないと患者の負担増・QOL低下はもちろん、重症化することも多々ありますので、綿密な観察に加え適切な看

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臨床看護|基礎看護技術の本・雑誌ガイド、臨床看護の本質と総論

臨床看護とは、どんな看護なのか具体的に知っていますか?臨床看護とは、病棟や外来などの臨床現場で実践する看護のことです。 臨床看護の基礎知識や臨床看護を学ぶためのおすすめの本や雑誌、臨床看護総論についてまとめました。これから臨床に出ていく看護学生も現在臨床で働いていて、もう一度基礎を見直したい看護師の方もぜひ参考にしてください。   1、臨床看護とは 臨床看護とは、

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退院支援・退院調整の看護|看護師の役割、看護研究とその研修内容

病院で入院をしている患者の多くは70歳以上の高齢者と言われており、高齢化は今後も進んでいくことが考えられます。入院中から介護が必要とされ、治療後も後遺症などにより元の生活に戻れないという人も多いです。 高齢化社会が進んできた現在、入院して治療を行い、退院後も地域の中で高齢者を支えていくため在宅医療や地域医療が重要視され、取り組みも活発に行われています。 そんな中、退院した高齢者

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シスター・カリスタ・ロイの看護理論|適応モデルを用いた看護過程

看護理論とは看護に対する知識や考え方を体系化し理論付けたもので、看護実践の基礎となるものです。看護における理論は、ナイチンゲールの「看護覚え書」からはじまり、V・ヘンダーソンの「看護の基本となるもの」、ドロセア・E・オレムの「オレムのセルフケア不足論」、シスター・カリスタ・ロイの「ロイの看護論」など多くの理論化が様々な看護理論を展開しています。ここでは、シスター・カリスタ・ロイの看護理論を

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神経根ブロックの看護|看護ケアの手順・効果など具体的観察項目

神経には、身体からの情報を脳に伝え、受けた指令を末梢に伝える末梢神経と、末梢神経から伝達された情報を分析し、全身に指令を送る中枢神経があります。末梢神経はさらに運動神経や知覚神経などから成る体制神経と、呼吸・循環・消化などを無意識に調整する自律神経に分けられます。この末梢神経の働きを局所麻酔薬によって一時的に遮断する方法を神経ブロックと言い、痛みやしびれなどの治療や手術時の麻酔として用いら

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伝達麻酔の看護|伝達麻酔の種類・方法と看護のポイント

2018/01/18 | 看護用語 福岡県 手術室 

麻酔と言うと、手術の際に用いられる全身麻酔をイメージする方が多いかもしれませんが、麻酔の方法は全身麻酔と局所麻酔に大別されます。 局所麻酔は意識を保ったまま無痛を得る方法で、表面麻酔や浸潤麻酔、伝達麻酔などがあり、手術の方法や治療内容により使い分けられます。 ここでは局所麻酔に分類される「伝達麻酔」にスポットをあてて説明していきます。   1、伝達麻酔とは

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シバリングの看護|予防・処置上のポイントと、術中・術後の対応

シバリングは身体が体温を保つために起こす生理現象ですが、放置すると低酸素症や心筋虚血といった症状を引き起こすことにもつながりかねません。発生した際には速やかな処置を施す必要がありますが、その際にチェックすべき患者の状態や、避けるべき看護技術など、注意点を踏まえた上で対応することが重要です。 医療現場の中でシバリングが起こり得る場面として術後が挙げられることから、術中・術後におけるシバ

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膀胱がん看護|術前・術後における精神的安楽へのサポート

膀胱がんは数ある悪性腫瘍の中でも低頻発であり、死亡者数も他と比べてそれほど多くはありません。また、早期の段階(ステージⅠ)で発見され、適切な治療がなされれば、ほとんどの場合、再発の可能性は高いのですが、予後良好となります。 しかしながら、予後良好となると分かっていても、多くの患者さんが大きな不安を呈し、精神障害へ移行するケースも多々ありますので、直接的な看護ケアはもちろん、患者さんの

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インフルエンザと看護|感染予防と患者が発症した場合の対処

2017/12/15 | 北海道 看護用語 内科 

例年冬になると流行するインフルエンザは、看護の現場においても要注意な存在です。患者がインフルエンザにかかったり、重篤化する危険を少しでも減らすために予防策を徹底し、現場で発症者が出た際には速やかに感染拡大を防ぐ対策を進めることができるように、万全に備える姿勢が求められます。   1、インフルエンザとは インフルエンザは空中に浮遊しているウイルスが、体内に入り込んで発症し

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風疹・麻疹看護 看護用語

【2024年最新】麻疹・風疹の看護|予防接種や症状・合併症、発熱時の看護

麻疹(はしか)や風疹は予防接種がありますので、そこまで感染者数

授乳看護 看護技術

【2024年最新】授乳の看護|目標や姿勢、観察項目と看護ポイント

産科病棟で勤務している看護師は、出産後の母親の授乳の看護ケアを

食中毒看護 看護用語

【2024年最新】食中毒の看護|原因・症状・看護・予防

食中毒は腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こす疾患です。 以前

スキンケアの看護 看護計画

【2024年最新】スキンケアの看護|看護目標・計画と手順・資格

あなたはスキンケアに力を入れて看護していますか?入院中の患者さ

腹痛の看護 看護計画

【2024年最新】腹痛の看護|観察ポイントやアセスメント・部位別疾患と看護計画

腹痛の患者さんを看ることは多いと思いますが、あなたはきちんと腹