集団遊びと保育|室内の遊びと集団でできるゲームの紹介

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集団遊びと保育|室内の遊びと集団でできるゲームの紹介(2017/03/03)

公開日: 2017/03/03 : 最終更新日:2017/03/16 あそび 保育士 

集団遊び保育

集団で遊ぶ事は家庭では出来ないとても貴重な経験です。子ども達は遊びを通じて日々学び成長していきます。毎日設定保育を考える事や保育日誌に追われていませんか?

何をしよう、何を作ろう、を重きに考えるのではなく、遊びを軸とした設定保育を考え、子ども達と共に楽しみましょう。

 

目次

  • 1、集団遊びが出来るようになるまで
  • 2、5領域から考える遊び
  • 3、四季遊び・行事遊び
    • 3-1、夏祭り遊び
    • 3-2、クリスマス遊び
    • 3-3、お正月遊び
    • 3-4、節分遊び
  • 4、室内・室外で遊ぶ集団遊び(ゲーム)
  • まとめ

1、集団遊びが出来るようになるまで

集団で遊べるようになるまでには様々な過程があります。

①友達や保育者がしている事をじっと見ている(傍観:0〜1歳児)

②人の真似をしたり、保育者の援助してもらい遊べるようになる(一人遊びや見立て遊び:1〜2歳児)

③周りに人がいる所で同じ遊びをしたり、別の遊びをして楽しむ(並行遊びやなりきり遊び:1〜3歳児)

④おもちゃを一緒に共有したり、グループであそべるようになる(連合遊びやごっこ遊び:2〜4歳児)

⑤ルールに従い活動に誘ったり、他者との関わりを楽しむ(集団遊び:4〜5歳児)

 

集団遊びは一度設定保育に取り入れて遊ぶだけではなく、理解出来るまで個別にサポートを行い、繰り返し遊び楽しむ事がとても大切です。

 

2、5領域から考える遊び

5領域は保育所保育指針、幼稚園教育要領に示されている卒園までに身につけたい人間形成の基礎「生きる力」を培う極めて重要なものです。当たり前でとても奥の深い5領域を再確認してみましょう。

 

■心身と健康に関する領域(健康)

生活リズムを整える、食事、排泄、衣服の脱着、病気の予防、身体を動かすなど

(例)「はさみを使う時は気をつけよう」「外から帰ったらうがいしよう」「体をたくさん動かそう」

 

■人とのかかわりに関する領域(人間関係)

友達や保育者と関わる、自分の思いを相手に伝える、自立心、模範意識、協同など

(例)「お片づけしよう」「貸して、いいよ」「みんなで遊ぼう」

 

■身近な環境に関する領域(環境)

生命、自然の豊かさ、行事、数量、色、図形、文字などに興味関心を持つ、好奇心、探究心など

(例)「暑いね、寒いね」「いろんな色があるね」「お花きれいだね」「ワンワンいるね」

 

■言葉の習得に関する領域(言葉)

言葉への興味・関心、話す力、聞く力、言葉で表現する力など

(例)「今日は何月何日お天気は?」「赤い色の食べ物は?」「お話するよ」「何をして遊ぼうか」

 

■感性と表現に関する領域(表現)

豊かな感性や表現の想像力など

(例)「歌」「お絵かき」「楽器」「粘土遊び」「砂遊び」「お遊戯」

 

次に、具体的な遊びの例を挙げてみます。

■ボール遊び

健康:ボールを使い身体を動かす、危険な遊びをしない

人間関係:ルールや順番を守り仲良く遊ぶ

環境:天気のよい日に広い場所で遊ぶ

言葉:ルールやボールについて話し合う

表現:ボールの感触や形状や跳ねる感覚などを共感し合う

 

■花や生き物の観察

健康:生物には飲み物や食べ物が必要な事「元気が出ない」「枯れてしまう」などを話し合う

人間関係:友達や保育者と花が咲く事を話し合いながら楽しみに待つ、水やり当番を作り毎日お世話をする

環境:日当たりのよい所や遊びの邪魔にならないような所に設置する

言葉:「タネを蒔く」「葉っぱが出てきたね」「花が咲いたね」「枯れたね」「タネが出来たね」などの言葉がけをしながら観察する

表現:日々観察した事や感じた事を絵に描く

 

■病院ごっこ遊び

健康:ハサミなどに気をつける、病気や予防について話し合う

人間関係:どんな役があるか、何役になりたいのかなどを話し合う

環境:いつもどうやって病院に行っているか病院の様子などを話し合う

言葉:患者役「頭痛いです」先生役「お熱ありますね」看護師さん役「注射しましょうね」お薬屋さん「お大事に」

表現:注射や聴診器や薬などの道具を作る

 

保育の勉強では欠かせない5領域ですが、保育の現場でも取り入れられていますか?日誌は後回しになっていませんか?一つ一つの遊びに5領域がバランスよく取り入れられているかを常に意識しましょう。様々な経験の積み重ねが生きる力の基礎となるのです。

 

3、四季遊び・行事遊び

四季や行事を取り入れたものは歌や絵、持ち帰り作品、製作だけになってしまいがちですが、繰り返し歌ったり作ったり遊んだりしていくうちに子ども達のイメージはどんどん膨らんでいくものです。設定保育はただ作る、遊ぶだけはなく過程(プロセス)が重要です。園やクラス全体で四季や行事での遊びをより充実させましょう。

 

3-1、夏祭り遊び

■設定保育(導入〜製作)

歌、絵本、焼きそば作り、たこ焼き作り、綿あめ作り、チョコバナナ作り、りんご飴作り、ペットボトルでボーリング、輪投げ、ボール的当て(入れ)、ペンダント作り、ブレスレット作り、指輪作り、金魚すくい作り、かき氷作り、など。

 

■集団での遊び

作ったもので夏祭り遊びを体験し、楽しみましょう。(各班で一つ屋台を決めて作ったり、参観に向けて一部の屋台は当日までに作っておき、参観日に仕上げて親子で遊んだり持ち帰ったりして楽しむ)

 

3-2、クリスマス遊び

■設定保育(導入〜製作)

歌、絵本、プレゼント作り、サンタの絵、サンタさんのヒゲ作り、リース作り、クリスマスツリーの飾り作り、など。

 

■集団での遊び

プレゼント交換、サンタクロースになりきってクリスマスツリーに飾り付けなどを行ないましょう。

 

3-3、お正月遊び

■設定保育(導入〜製作)

歌、絵本、ふくわらい作り、大判のかるた作り、タコ作り、コマ作り、お餅つき、年賀状作り、お正月の絵、など。

 

■集団での遊び

作ったもので繰り返し遊ぶことでものを大事にすることを伝えましょう。

 

3-4、節分遊び

■設定保育(導入〜製作)

歌、絵本、鬼のお面作り、豆作り、節分の絵を見る、など。

 

■集団での遊び

作った豆やお面で鬼ごっこ、鬼の的あて、節分遊びを通して日本の伝統行事を体験しましょう。

 

作ったものは壁面にしたり、遊んだりして理解出来る事が増えていくと集団での遊びがより楽しめるようになります。作るだけではもったいないです。四季や行事遊びを楽しみましょう。

 

4、室内・室外で遊ぶ集団遊び(ゲーム)

ゲームにはルールが伴います。初めてするゲームは理解出来ない子もいます。つまらない、やりたくない、泣き出す、などせっかくの集団遊びが台無しになっていまいます。繰り返し遊び集団で遊ぶ楽しさを味わえるような工夫をしましょう。

昔遊びや伝承遊びなどは集団遊びに適しています。次に室内・室外で遊べるゲームをあげてみます。

室内(室内で遊ぶ時は簡単に製作したものをゲームに用いるとより理解が深まるでしょう。)

 

■例(室内)

・いす取りゲーム

・ハンカチ落とし

・フルーツバスケット(わかりやすいようにお面などを作るとよい)

・落ちた落ちた何が落ちた

・連想ゲーム

・じゃんけん大会

・大判の絵合わせカード

 

■例(室外)

・だるまさんがころんだ

・手つなぎオニ

・大なわとび

・かくれんぼ

・ドッチボール

・なわとび電車

・はないちもんめ

・手つなぎ鬼

・鎌倉作り

 

まとめ

集団遊びを楽しいものにできるかは保育者のサポートが鍵となってきます。一度きりではなく理解し楽しめるようになるまで何度も繰り返し遊んでみて下さい。学年があがるにつれて子ども達をクラス全体でまとめて見ていませんか?年長さんになっても一対一での関わりをたくさん持つように心がけましょう。園生活で子ども達はたくさんの事を学びます。その1ページ1ページが積み重なり1冊の本になる頃には大きく成長した子ども達の姿があります。忙しい毎日、しんどい時もありますが充実し達成感ある職業です。子ども達に何を伝えたいかを常に考え遊びに保育に生かしていきましょう。

jdepo

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