保育士エプロンの選び方と、安い・便利な通販サイトのご紹介(2016/10/13)
保育士の必需品の一つに挙げられるエプロン。園児との遊びや食事の介助などの際に汚れることが必至であるため、保育士にとってエプロンは必要不可欠な道具と言えます。
一昔前には単調なエプロンしかなかったものの、現在ではファッション性に優れたものや機能性に優れたものなど、バラエティに富んだエプロンが数多く販売されています。
今回は、エプロン選びのポイントや、安くて便利な通販サイトなどをご紹介しますので、エプロンの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1、エプロン選びのポイント
現在、保育士のエプロンは多くの種類が存在しますが、まずは機能性に優れたものを選ぶようにしましょう。一般的に、エプロンは汚れ防止の目的で着用しますが、一日のうちの多くの時間着用する必要があるため、「収納性が高い」、「動きやすい」、「着脱しやすい」など、機能性を重視して選ぶようにしましょう。
■汚れを防止できる
まず、エプロンを着用する最も大きな目的が汚れ防止ですので、前掛けのみのエプロンはあまりお勧めできません。遊戯の時間には特に、子供たちに囲まれることが多く、絵の具や糊、ボンド、マーカーなど、洗濯してもとれない汚れが、背中につくことがありますので、背中がカバーできるタイプのエプロンや、スモック(割烹着)タイプのものを選ぶようにしましょう。また、寒い季節では、防寒対策も含め、長そでのエプロンも選択肢にいれておきましょう。
■ポケットがついている
業務中には、メモをとるためにボールペンやメモ帳、汚れを落とすためにハンカチやタオルなどが必要になります。大きめ・深めのポケットがついたエプロンは必要な道具の収納に便利ですので、できるかぎり大きめ・深めのポケットがついたものを選ぶようにしましょう。
大別すると、前掛けの全面に大きなポケットがついているタイプと、前掛けの両端に2つのポケットがついているタイプがあります。前者は少し動きにくくなる可能性がありますので、動きやすさを考慮すると後者の方がよいでしょう。
■動きやすい
保育士のエプロンには、「綿」、「ポリエステル」、「麻(リネン)」、「ナイロン」、「デニム」など、さまざまな生地が使われています。このうち最も多いのが、「綿」と「ポリエステル」で、「綿35% ポリエステル65%」が大半を占めています。
綿やポリエステルは耐久性に乏しい反面、生地が柔らかいために動きやすく、また汚れを落としやすいため、保育士のエプロンに最も適した生地であると言えます。
麻(リネン)やナイロン、デニムに関しては、外観的にオシャレなものが多いのですが、動きやすさの観点からいうと適した生地ではありません。また、金額的にも高い傾向にありますので、こだわりがなければ、綿・ポリエステルのエプロンでよいのではないでしょうか。
■着脱しやすい
食事用や外遊び用など、目的別にエプロンを使い分ける園が多く、また衛生面を考えて、トイレの際には必ず脱がなければいけません。一日のうちの着脱回数は意外に多いので、首回りがゆったりしている着脱に便利なエプロン(スモックなど:後述)を選ぶようにしましょう。
また、ふくよかな方はサイズに気をつける必要があります。窮屈なエプロンを着用していては、業務に支障をきたし、健康面にもよくありませんので、「大きいサイズの保育士エプロン、体型・体質によるエプロンの選び方」を参考に、自分に合ったエプロンを選択してください。
■危険がない
ボタンが多いもの、ビーズやビジューなどの装飾品がついているものは、園児が誤飲したり、園児の服に絡まったりする危険性があります。また、昔は背中で結ぶリボンタイプのエプロンが主流でしたが、これも園児が引っ張ったり、稀に服に絡まる恐れがありますので、極力これらのエプロンは選択しない方がよいでしょう。
2、機能性・利便性の高いスモックエプロン
上記のように、保育士のエプロンはファッション性を二の次とし、機能性や利便性、園児への安全性を最優先に考えなければいけません。そのため、それらの多くのクリアしている「スモックエプロン」がおすすめです。
スモックエプロンは、割烹着のような作りになっており、頭からすっぽりと被ることができ、また裾部分も幅広に設計されているため、食事や遊び、トイレの時など、着脱の機会が多い保育士にとっては、非常に快適なエプロンと言えます。
また、頭から被ることを前提として作られているため、スモックエプロンの多くは、ボタンやリボンがついていません。それゆえ、園児に危険を及ぼす心配もありません。
さらに、動きやすいという長所もあります。一般的なエプロンは裾部分が少し窮屈な仕様になっており、身長の低い方は特に、時として動きにくく感じることがありますが、スモックエプロンは裾部分がゆったりとしているため、激しく動いても動きにくいと感じることはありません。
このように、スモックエプロンは、「1、エプロン選びのポイント」で述べた多くの事項をクリアしていますので、エプロン選びに迷ったら、スモックエプロンを選ぶのが無難と言えるでしょう。
出典:うさくまストライプカッポウ ワンダー
着こなしやすいシックな色合いとポケットのうさくまがアクセントの、後ろ3つボタンカッポウ。子供っぽくなりすぎない絶妙なバランスも魅力です。【ポリエステル65% 綿35%】 |
出典:なかよしうさくまカッポウ ワンダー
前後にたっぷりギャザーをとったうさくまカッポウは、可愛さも動きやすさも◎。後ろはすっぽりかぶれる1つボタンで、センターにスリット入り。【ポリエステル65% 綿35%】 |
出典:はらぺこあおむしプリントロングスモック 学研
普段着のような作りのスモックエプロン。ポリエステル100%のため、シワになりにくく、防水性も抜群です。【ポリエステル100%】 |
出典:くまのがっこうスケートフリーススモック 学研
冬の防寒対策に便利なフリース仕様のスモックエプロン。外遊びの時に大活躍!裾だけでなく袖もゆったりと作りで、あらゆる汚れを防止してくれます。【ポリエステル100%】 |
出典:くまのがっこうゆめ星プリントチュニック 学研
首元に小さな星形のボタンが2つ、後ろ裾には星プリント。デザインも色合いも落ち着いているため、どのようなシーンにも対応可能です。【ポリエステル65% 綿35%】 |
3、季節別にみる快適な生地
一般的なエプロンもそうですが、スモックエプロンの基本的な素材は、「ポリエステル」と「綿」の2つになります。中でも、「ポリエステル65% 綿35%」または「ポリエステル100%」が大半を占めています。
長所 | 短所 | |
ポリエステル | ・ 耐久性が高い
・ 耐薬品性が高い、 ・ 汚れに強い ・ シワになりにくい ・ 乾きやすい |
・ 吸湿性、通気性が低い
・ 静電気が起きやすい ・ 毛玉が発生しやすい |
綿
(コットン) |
・ 肌触りがよい
・ 肌に優しい ・ 吸湿性、通気性が高い ・ 静電気が起きにくい |
・ 縮みやすい
・ シワになりやすい ・ 汚れが付着しやすい ・ 乾きにくい |
これら長所・短所の中で特に注目すべきが「吸湿性」と「通気性」です。ポリエステルは吸湿性・通気性が低いため、汗が蒸発しにくく体の熱が外に出にくい傾向があり、反対に綿は吸湿性・通気性が高いため、汗が蒸発しやすく体の熱が外に出やすい傾向があります。つまり、ポリエステルは“冬用”、綿は“夏用”に適した素材と言えます。
綿100%のものもありますが、綿は耐久性に乏しい素材ですし、洗濯すると縮んでしまう可能性がありますので、頻回に着用するエプロンとしては少し不向きかもしれません。
4、安いエプロンでも大丈夫か
保育士のエプロンは一般的に、2000円台が平均となっています。高いものであれば3000円台、安いものであれば1000円台からありますが、エプロンは毎日着用する、いわゆる消耗品ですので、安いものでも十分活躍してくれます。
一日のうちでも、食事用や外遊び用など、目的別に着用することがありますので、新人保育士でも5着ほどは持っておく必要があります。使用後は衛生面を考えて、必ず洗濯しなければいけませんので、常に10着程度持っている方もいます。
また、子供に引っ張られたり、装飾がとれかかっている場合などは、子供に危険を及ぼす可能性がありますので、買い替えが必要となります。
基本的に、高いエプロンほど丈夫に作られており、着心地もよいのですが、すぐに買い替えるとなると、出費がかさんでしまいますし、安いものでも通常使いにおける耐久性は申し分ありませんので、無理して高いエプロンを買う必要はありません。
また、キャラクターもののエプロンは園児に人気があり、流行りもののキャラクターは園児から大きな注目を集めますが、次第に見向きもされなくなりますので、流行りもののキャラクターエプロンはなおさら、安いもので十分です。
なお、キャラクターエプロンについては、「保育士のキャラクターエプロン、園OKなら積極的に着用を」にて紹介していますので、合わせてお読みください。
5、通販サイト・カタログ請求
さまざまな保育関連会社が保育士用のエプロンを取り扱っており、学研やワンダー社、チャイルド社といった大きな会社では、各園にカタログを配布、または園側が定期購入しているはずですので、届いている場合には一度みてみましょう。そして、気に入ったエプロンがあれば、カタログから購入するのが良いかと思います。
カタログ以外にも、通販サイトから購入するのも一つの手です。保育士のエプロンを販売する通販サイトはたくさんあり、簡単に注文できますので、気に入ったものがあれば、通販サイトから購入するのもよいでしょう。
通販やカタログを通せば簡単に購入することができますが、写真だけでは肌触りやサイズ、色合いなどが分からない場合があります。心配な方は、時間がある時にでも各ショップに出向き、ご自身の目で確かめてから購入するようにしましょう。
まとめ
保育士にとってエプロンは必要不可欠なものであり、食事用や外遊び用など、使い分けが必要となることがありますので、最低でも5枚は常備しておかなければいけません。
今ではファッション性に優れた可愛いエプロンが数多く存在しますが、デザインだけで選ぶのではなく、利便性や安全性もしっかりと考慮して選ぶようにしてくださいね。
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