頭痛原因 | 放置しておくと脳梗塞になる?看護師が教える頭痛の原因7選(2013/12/26)
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最終更新日:2020/10/18
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目次
1、締め付けられるような頭痛の原因はストレス!
長時間にわたりパソコン作業を行っていると、頭を締め付けられるような痛みを感じることがあります。これは「緊張型頭痛」と呼ばれるものであり、頭から頭痛にかけての筋肉が緊張し、乳酸をはじめとする疲労物質が蓄積されるがゆえに引き起こされる頭痛です。このタイプの頭痛は肩の凝りから来ていることが多いため、風呂上がりの体操で肩の筋肉をほぐしてやれば大丈夫です。
7~8割がたの頭痛がこの緊張型頭痛であり、普通に生活していれば誰にでも起こり得る病気です。何か悩み事がある時に現れるのもこのタイプの頭痛であり、悩み事や心配事等が精神的ストレスとなり、自律神経が機能しなくなるために起こるのだと言われています。場合によっては、ズキズキした痛みが続いたり、吐き気を伴ったりすることもあります。精神的ストレスが引き金となっている頭痛の場合、不安材料を取り除いてやることで、両側から締め付けられるような痛みを和らげることができます。
2、ズキズキした頭痛の原因は女性ホルモンの変化
頭の片側に脈打つようなズキズキした痛みを感じることがあります。これは頭の片側のみに痛みが発生することから「片頭痛」と呼ばれており、頭を締め付けられるような痛みに次いで2番目に多い頭痛のタイプになります。
先ほど見た緊張型頭痛が誰にでも起こり得るタイプであるのに対し、この片頭痛は若い女性に多く見られます。というのも、このタイプの頭痛には女性ホルモンの1つであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌量の変化が関係しているからです。エストロゲンやプロゲステロンの分泌量が減少する排卵期や月経の2~3日前に、頭痛症状が現れる傾向があります。
片頭痛の症状が現れる時期には個人差があり、なかには月経中や月経直後に脈打つような頭痛を訴える人もいます。妊娠中は体内におけるエストロゲンやプロゲステロンの濃度が高くなるため、片頭痛に悩まされることはありませんが、エストロゲンやプロゲステロンの濃度が急激に減少する出産後、片側にズキズキした痛みが現れ始めます。閉経を迎えた女性のほとんどは片頭痛の悩みから解放されますが、親の介護や夫の社会的地位の変化等が精神的ストレスとなり、頭痛が悪化するケースもあります。
3、ズキズキした痛みに加え、めまいを伴う場合には重篤な病気の可能性も!
片頭痛とめまいとの間には密接な関係があり、めまい患者の3~5割が片頭痛持ちであることはデータによって明らかにされています。また、メニエール病をはじめ、前庭障害が原因で引き起こされるようなめまいに対しては、頭痛診療と類似した治療が施されています。
通常、体が低血糖の状態に陥っている時、あるいはインフルエンザ等のウイルスに感染している時に、頭痛とめまいが同時に起こります。低血糖が原因で頭痛とめまいを起こしている場合には、それよりも先に空腹を感じているはずですから、何かを食べるなり飲むなりして、糖分を補ってやるようにしましょう。
頭痛に伴うめまいとしては、自分自身や周囲がグルグル回っているような感覚に陥るのが一般的ですが、呂律が回らなくなったり、意識が薄れたりといっためまいの症状が現れた場合には、脳梗塞の疑いがあります。
頭痛とめまいの併発で注意しなければならないのは、高血圧の人です。そのような人が頭痛とめまいを同時に併発した場合、脳卒中や脳出血といった重篤な病気のサインである可能性が高いです。また、病院より処方される血圧を下げるための薬によって、頭痛やめまいの症状が悪化するケースさえあります。
尚、妊娠中毒症の症状として、頭痛とめまいが同時に起こることもあります。このような妊娠中毒症の症状が出てくるのは妊娠後期(8ヶ月)に入ってからですが、食事療法により症状を和らげることができます。
4、鼻と目の間に痛みを感じたら、急性副鼻腔炎かも!
副鼻腔炎と頭痛とは密接な関係にあります。鼻の奥は脳と繋がっており、風邪をこじらせると、鼻水と同時に頭痛の症状が長引くことがあります。軽く額を叩いてみて、ズンと鼻の奥の方へ響くのであれば、急性副鼻腔炎を発症している可能性があります。
このケースの頭痛の特徴として、鼻と目の間、頬骨、目の奥に痛みを感じたり、下を向いた時に頭痛が酷くなったりします。こうした急性副鼻腔炎を繰り返していると、やがて慢性化し、常に頭痛や倦怠感、鼻づまりの状態が続くほか、物事に集中できなくなってしまいます。そうなれば、勉強や仕事にも支障を来すことになります。したがって、鼻づまりと頭痛の症状が出たら、早めに病院にて診察を受けるべきです。
5、目の奥をえぐられるような痛みの原因はタバコ!
どちらか一方の目の奥をキリでえぐられるような痛みが出たら、群発頭痛の可能性があります。鼻水や鼻づまりの症状を伴うことがあるため、副鼻腔炎による頭痛と勘違いしてしまいがちですが、毎日決まった時間に現れるのがこの頭痛の特徴です。通常、このような発作的な症状は1~2ヶ月間続きますが、1~2ケ月が過ぎれば、自ずと頭痛症状がなくなります。とは言え、頭痛から完全に解放されたわけではなく、それから半年~2年後に同じような痛みが襲ってきます。
群発頭痛の患者の約85%は20~30歳の男性であり、とりわけヘビースモーカーの人に多く見られます。喫煙のほかにも、飲酒、亜硝酸塩を多く含んでいる食品(ベーコン等)の摂り過ぎが引き金となって群発頭痛が引き起こされるケースもあります。しかしながら、群発頭痛と喫煙・飲酒との因果関係については、今のところよく解明されていないのが現状です。
6、月15日以上頭痛が現れるのは、鎮痛薬のせい!
一般に、「頭痛の症状が出ても、病院へは行かず、市販の薬で治せばよい」という考えが定着しているかもしれません。しかしながら、頻繁に起こる頭痛に対して、その都度市販の鎮痛剤で対処していると、頭痛が慢性化してしまいます。
薬の服用量が増えると、効き目が持続する期間が短くなり、最終的に薬自体によって頭痛が引き起こされることになってしまいます。もし1日4時間以上にもわたる頭痛が月に15日以上も続くようなら、鎮痛薬による症状の悪化の可能性があります。
長時間にわたるパソコン作業が原因で生ずる緊張型頭痛や、片側にズキズキとした痛みが走る片頭痛持ちの人は、この薬剤性頭痛の予備軍ですので要注意です。薬剤性頭痛を招く薬剤として、アセトアミノフェンや非ステロイド性鎮痛薬、トリプタン、エルゴタミン製剤等があります。上記の薬剤を常用している人は、やがて薬剤性頭痛を起こしてしまう可能性が高いです。
頭痛はいつ襲ってくるか分からない症状であるため、特に大事な会議がある時には予防的措置として鎮痛薬を服用しがちです。しかしながら、そうした行動の積み重ねが慢性的な薬剤性頭痛へと繋がりますので、鎮痛薬を服用の際には、医師や薬剤師に相談する必要があります。
7、中華料理も頭痛の原因に!
普段食べているものが原因で、頭痛を引き起こすこともあります。特に、中華料理には「グルタミン酸ナトリウム」と呼ばれる頭痛を促す化学調味料がふんだんに使われていますので要注意です。
グルタミン酸ナトリウムを大量に摂取すると、頭痛のほか、歯痛、体の痺れ等の症状が現れます。特に、小さい子供に頻繁に摂取させたりしていると、脳に異常を来す恐れがありますので、頻繁に中華料理を食べさせるのはよしたほうがよいでしょう。
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