現役ナースに聞いた!看護師あるある108選(2014/05/27)
公開日:
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最終更新日:2020/06/05
看護師あるある
某芸人さんの影響でにわかに注目を集めている「あるあるネタ」。人の数だけあるあるがある、なんてことも言われますが、ご多分に漏れず、看護師にも「あるあるネタ」は豊富に存在します。
しかも、夜勤など過酷な労働環境であることが多かったり、様々な患者や医師と接するというその職業柄、あるあるネタは実にさまざま。そこで、この記事では実際の看護師さんから「看護師あるある」を広く集め、分野別に看護師あるあるネタを一挙108本、ご紹介したいと思います。
これを読めば、看護師の仕事の魅力、醍醐味、はたまた大変さ…に共感できるかも??
1. ナースのお仕事編
白衣のポケット入り口付近にペンのインクがたくさんついてる。
執刀医の院内PHSに病棟から着信があるのは16時前後が多い。
勤務交代のビミョーな時間帯の入院は、どの人が担当するか腹の探り合いになりやすい。
看護師のベストセラー、第1位は勤務表。
注射、3人がミスった血管を成功させたときの快感。
患者の顔より血管を覚えてる。
お昼はカレー食べながら患者の排泄物の報告会。
定時にはかなりの確率であがれない…むしろ、あがれるのが奇跡!
「たまには定時で帰りたいもんだよね!」と愚痴。だけど定時あがりすると「え?そんなはずないよね?何か忘れてる!」とスッキリあがれない。
私「今夜は落ち着いてますねー」先輩「ばかっ!!言葉にしちゃダメ!!」そして途端に急患が来て忙しくなるというジンクス。
実は患者さんより働いている自分の方が体調悪い。
“採血や点滴の成否は、血管の相性よりも「いけそう!」「…失敗するかも」みたいなやる時の精神的なものが9割を占める。
仕事中はいつも時間に追われてるので速く歩くのと早食いの癖がつく。
患者にはゆっくりよく噛んで食べてねと説明しておきながら、自分はめちゃ早食い。
勉強すればするほど、医師に近づき患者とその家族から遠ざかる。
日勤~待機番勤務、電話相談から緊急搬送・在宅の看取り等々…どれだけ残業しても、翌朝はいつも通り8時半から出勤。
いっつも辞めたい。たまにやりがい感じるけど、でも辞めたい。
自然な退職の方法を常に考えている。
色々考え、一番キレイな辞め方は寿退社だ!という結論に至るが相手がいない。
辞めるのは基本、1年がかり。
就職する時より退職面接の方が面接官の人数多い!
大きい病院ほど注射の仕方が雑。
実際自分が入院してしまうと、点滴の滴下数を勝手に早めてしまうことがある。
自分が受診してもらって薬もらっても、3日も飲まない。残薬の多さ。
看護師なりたての頃は年上の人には敬意をもってと思ってきちんと接していたのに、慣れてくると認知症のおばあちゃんなんかにタメ語で話してしまう。
2. 夜勤編
夜勤中に自分の意識レベルが低下していくのがわかる。明け方は二桁。
よし!がんばろう!→やっぱり無理→よし、がんばるか…!→いや、がんばれない…の繰り返し。
夜勤明けで帰るときの開放感は異常。
あれ?今日何曜日だった?
夜勤明けは私はもぐらかってくらい眩しい。
夜勤明けに自分で車を運転して帰るときは命懸けだ。
夜勤明けは異様に炭酸もしくはジャンクフードを体が欲する。
夜勤明け買い物に行った時の「いいよいいよ買っちゃえ」感は恐ろしい。
夜勤明けに気づいたらマッサージに立ち寄っている自分。
テレビでサルが天然温泉入っている映像を見て、うらやましく思う。
3. ファッション編
年中汗かいてる。
看護師になってから化粧ノリが悪くなった。
勤務終わった後の足の臭さが半端ない。
職場に着いたらすぐに着替えるから、通勤の服はいつも適当。たまにスカートはくと、今日何かあるの?と聞かれる。
一日何十回と手洗いするため、ハンドクリームは必須アイテム。
お気に入りのハンドクリームを必ず白衣のポケットに常備している。
爪を伸ばせないしマニキュアも塗れないので、その分ペディキュアに力を入れる。
どんなに時間がなくても眉毛だけは描いておきたい。どうせずっとマスクしてるから他は手抜きでもいいけど眉毛だけは!
リットマンの聴診器はおしゃれアイテム。
薬の名前が入ったボールペンがどんどんたまっていく。
愛想笑いのスキルがどんどんあがっていく。
5. 休日編
休みで給料日!早起きして掃除洗濯して出掛けてランチして午後から美容院、買い物も行こう!と脳内シュミレーションするが何一つ叶うことなく休みが終わる。
医療もののドラマを突っ込みしながら見てしまう。
医療を取り扱ったドラマを素直な気持ちで見られない。
ブラックブラックって…世間が思ってる以上に病院はブラック企業だ。
知人の「うわ〜白衣の天使じゃーん!てか稼ぎいいんでしょ?」にいらつく。
職業がバレると健康相談窓口みたいなポジションになる。具合が悪いときは素直に病院行ってください。
自宅で宅配や書留などを受け取る時、胸ポケットからボールペンを取る仕草をしてしまう。
人には規則的な生活指導や不摂生を注意するが自分の生活は乱れまくり。
体調不良になると何でも私に相談する友人。
帰宅しても、モニターアラームの幻聴。
じゃあ飲み会は金曜日の夜とかでいっか!→よくない。
飲み会とかで他の席の人たちにも聞こえるように医療用語並べて看護師アピール。
患者さんの微妙な体調変化に気付くのに、自分の子供の発熱には意外と気付かない。
電車、居酒屋、喫茶店、スーパー、コンビニ。どこからともなく聞こえてくる、ナースの愚痴。
看護師さんみたいな優しい人をお嫁さんにする人は幸せね、と言われるたびに、そんなわけないだろう、仕事とプライベートは別よ!と心の中で思いつつニッコリ営業スマイル。
5. 同僚観察編
看護師の喫煙率は異様に高い。
男性看護師はいい意味でも悪い意味でも変わり者が多い。
「なんでこんなにガミガミいわれるの!!絶対に将来、後輩に優しくするもん」と実践しきった新卒看護師は、5年以内に寿退社だ。
実習生の髪のまとめ方の上手さに感動する。
休憩室の中の飲食物、自分の名前書き忘れたと気づいた時にはすでになくなっている。
派閥に対しての男性看護師のどっちつかず感。
嫌な奴としょっちゅう夜勤かぶる。
お局様の急変(急に機嫌が変化する)。
上司に殺意を抱く。
白衣の天使はいると思う。でも天使は24時間天使なわけじゃない。
ドクターの「ねぇ、それいい感じにテキトーにしといてくれる?」にイラッ!
師長に「ちょっと…」と呼ばれて、ちょっとで終わることはまずない。
師長「うーん、このお休み希望は難しいかなぁ〜」じゃああなたのその連休は何なんだー!
看護師は女だらけなので、人間関係はドロドロ。
医者と結婚するのが看護師界では勝ち組。独身の医者を狙って寿退社。
看護師は女医嫌いが多い。
あまり勉強が得意じゃない人でもあっさり資格はとれる。
離婚率が高い。シングルでもやっていける経済力とたくましさを持っている人が多い。
ナースってシングルマザー率が高い気がする。
患者に評判が良い看護師は病院側では評価が低くて、事務的な対応をする看護師の方が病院内での評価は高い。
6. ポジティブ患者観察編
外来診察についてると、ドクターは患者さんを見てるのに、何故か患者さんはナースのわたしを見て話している。
見覚えのない人から「覚えてますか?お世話になりました」と言われて、笑顔で言葉を交わす。しかし、考えても考えても誰だか結局分からない。
看護師さんではなく、名前で呼ばれると嬉しい。
たまにいる可愛いおじいちゃんおばあちゃんに癒される。
手術が怖くてオペ前に泣き出す女の子の腕を握り返した時、看護師になってよかったと実感!
退院していく患者さんからの感謝の手紙を大切にしている。
退院の日ワザワザ受け持ち患者さんが「ありがとう」と挨拶に来てくれて、頑張れる気がしてくる。
7. ネガティブ患者観察編
こっそり、ばれないと思って外出してしまう患者さんがたまにいる。バレバレだ!ナースは報告書。
目の前にいるのにナースコールを押される。
ナースコールはおもちゃじゃありません。
看護師=エロいと思われる。
毎日外来に来ていた患者さんが来なくなった。「あ、あの人、1週間前に亡くなったよ」。
死後の処置に慣れる。
患者が「私の血管は一発じゃとれないわよ」と謎の宣戦布告、そしてプレッシャー。
あれもやだ、これもやだって…治療受ける気ないならさっさと帰れ!って思ってもお顔は超絶スマイル。
「転んだ」という事後報告。言うならすぐ言え、すぐ言わないなら最後まで言うな!
幽霊よりも動ける認知症患者のほうがよっぽど怖い。
看護師がトイレから出てくる時ちゃんと手を洗っているか患者はよく見ている。
興奮して文句いいながら、何が言いたいかわけがわからなくなって最終的に自分で黙る患者さん。
患者に顔を殴られても「ご病気だから仕方ない」で片付けられる。
患者からの暴力。ちゃんと保険に入っていても、心は割り切れない。
認知症患者の真夜中の興奮に必死に対応中、患者が一言「あんたもう寝ていいよ」…寝れるなら寝たいし、とりあえずあなたが寝てください。
認知症の不穏時の対応も別料金頂きたい。あと、クレーマー対応も別料金頂きたい。マジで。
認知症で不穏の患者さんに、口に含んだ水を顔面に吹きかけられたことがあった。吸引してるとき、腕噛まれたこともあった。
立てない、立ってはいけない患者が立ってる。
血圧再測定時、必死に「家ではかった時はこんなんじゃない」「器械が壊れてる」とイチャモンつける患者。
8. 看護師の9Kとは?
いかがだったでしょうか?ここまで、看護師あるあるを107本お届けしました。
やはり「白衣の天使」というやさしいイメージの裏側には、とても過酷な労働環境があるようですね。ネット上の書き込みでは、患者に対してのイメージも、ポジティブなものよりネガティブのほうが圧倒的に多く見られました。
ちなみに、ネット上には、こんな書き込みもありました。これを、最後の108本目として、ご紹介します。
看護師の9K
1. きつい
2. 汚い
3. 危険…加えて
4. 規則が厳しい
5. 休暇がとれない
6. 給料が安い
7. 婚期が遅い
8. 化粧がのらない
9. 薬に頼って生きている
とはいえ、看護師という職業は強さと優しさを兼ね備えたとても尊い職業。患者となる私たちも、今後はもっと病院で行儀良く振舞ったり、普段からちょっとしたことでも看護師の皆さんにお礼を言ったりしたいですね。
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