看護計画(TP・EP・OP)評価の書き方と立案のポイント

見当識障害を持つ患者への看護の取り組みと声かけにおける留意点

いま居る場所や日付、曜日がよく分からない。見たことのある人みたいだけどいったい誰?それが見当識障害です。失見当識ともいい、認知症の初期症状です。 筑波大学附属病院の調査1)によると、認知症患者は2012年で462万人、65歳以上の高齢者の7人に1人(15%)でした。また、内閣官房の2015年推定2)では、認知症の人は2025年に高齢者の5人に1人(700万人)、2040年に4〜5人に

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構音障害・失語症の看護|観察項目とコミュニケーションに関するケア・指導

病気が原因で、言葉が不明瞭になったり、会話のリズムが乱れたりするのを「構音障害」といい、のどや呼吸器、舌、あご、唇など発語、発音器官が麻痺してスムーズに動かせなくなる運動機能の障害で、脳卒中(脳梗塞や脳出血)の後遺症が典型です。 脳卒中は日本人の死因の第4位を占め、一昔前より死亡率は下がっていますが、厚生労働省が2016年4月に発表した「平成26年(2014)患者調査の概況」によると

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胆管炎の看護|症状からみる治療法と胆管炎患者に対する看護計画

胆管炎患者の看護で特に気をつけなければいけないのが、急性胆管炎の場合です。急性胆管炎には軽症例、中等症例、重症例とありますが、重症化した場合、対応が遅れると早期に死亡に至ることがありますので、急性胆管炎においては、急性期の適切な対処が重要となります。 ここでは、主に急性胆管炎患者の症状とその治療法を確認します。また、胆管炎患者への適切な看護を行うための看護計画や目的も掲載しますので、

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黄疸症状を呈する成人および新生児患者の看護とケアにおける注意点

皮膚全体や白目の部分が黄色っぽくなったり、尿の色が濃くなったりする症状が現れると、黄疸が疑われます。黄色人種である日本人では、皮膚の色を見るだけで黄疸があるかどうかを判断するのは難しいので、通常は白目の部分で判断します。 黄疸といっても、体質的なものでは他に症状がほとんど見られず、特に治療の必要はありません。また、生後2、3日で発症する通常の新生児黄疸は、1週間ほどで症状が消えるため

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心不全(うっ血性心不全)患者に対する適切な看護ケアのための基礎知識の習得

人間の心臓は日々活動しており、生命維持に必要不可欠な臓器です。ゆえに、心臓の機能が正常に働かなくなると、生命を脅かす事態を招いてしまうことになります。 経済発展が著しい現代社会において、心不全を患う患者数は軒並み増えてきているため、それに伴い、心不全の看護ケアの必要性も高まっています。 ここでは、心不全患者に対する適切な看護ケアを行うための知識の習得と理解を目的として、心不全の

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脳出血の急性期、慢性期におけるポイントと看護計画

脳疾患の代表的な疾患は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つが代表的な脳血管障害です。脳神経外科を理解していく上で、脳出血は避けて通れない疾患の一つです。 脳は一つの均質な塊としての臓器ではなく、大脳、中脳、小脳、橋、間脳、脳室、延髄などの多くの部分から構成されています。各々の部分で異なった機能がある、とても複雑な形態をしています。 脳が損傷を受けると、①運動系の障害、②認知・言

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脳梗塞の看護|急性期と慢性期における看護計画とは

脳疾患には、脳血管疾患、脳腫瘍・頭部外傷・炎症・変性疾患・奇形などさまざまなものがあります。脳神経外科を理解していく上で、脳梗塞は代表的な疾患の一つです。 脳を大きく分けると、大脳・間脳・小脳・脳幹に分けられます。大脳をさらに分けると、前頭葉・頭頂葉・後頭葉・側頭葉となります。 各々が障害されると、一例としては 前頭葉障害→人格が変わる 頭頂葉障

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大腿骨頚部骨折の看護計画|症状、手術、看護問題・過程

老化によって骨がもろくなってしまった高齢者に多く発症する、大腿骨頸部骨折。整形外科で多く見られる症例のひとつです。毎年、10万件以上発症していると言われており、高齢化によって増加の一途を辿っています。 この骨折をきっかけに筋力が低下し、寝たきりになってしまうこともあり、高齢者のADLを大きく下げる要因ともなっています。大腿骨頸部骨折は、受傷部の治癒だけでなく、治癒後の患者の生活を守る

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肝性脳症の看護計画、各段階における看護師の役割とは

消化器を理解していく上で、肝臓が影響する肝性脳症は避けては通れない疾患の一つです。肝臓は、腸で吸収された栄養素を、肝臓で代謝をするほか貯蔵もしています。また、胆汁を分泌し解毒や排泄するのも肝臓の役目です。 肝臓が機能不全に陥るとさまざまな代謝産物が体内にたまることになり、神経有毒物質あるいは神経機能に必要な物質の欠乏により神経症状が現れます。 当ページでは、肝性脳症の原因や治療

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在宅介護の看護計画|訪問看護師の病院、地域との連携と役割

在宅看護とは、人々が生活している居宅において看護を行うものであり、予防的ケアから健康の維持回復をめざすケア、そして安らかな死に至るまでの終末期ケアまで、幅広い健康レベルを対象とした看護です。 また、在宅看護を行う居宅は、人々の生活の場であることから、気候・風土・文化・政治・経済・教育といった地域の特殊性によって影響を受け、非常に多様です。一方、地域には在宅看護を提供する訪問看護ステー

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風疹・麻疹看護 看護用語

【2024年最新】麻疹・風疹の看護|予防接種や症状・合併症、発熱時の看護

麻疹(はしか)や風疹は予防接種がありますので、そこまで感染者数

授乳看護 看護技術

【2024年最新】授乳の看護|目標や姿勢、観察項目と看護ポイント

産科病棟で勤務している看護師は、出産後の母親の授乳の看護ケアを

食中毒看護 看護用語

【2024年最新】食中毒の看護|原因・症状・看護・予防

食中毒は腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こす疾患です。 以前

スキンケアの看護 看護計画

【2024年最新】スキンケアの看護|看護目標・計画と手順・資格

あなたはスキンケアに力を入れて看護していますか?入院中の患者さ

腹痛の看護 看護計画

【2024年最新】腹痛の看護|観察ポイントやアセスメント・部位別疾患と看護計画

腹痛の患者さんを看ることは多いと思いますが、あなたはきちんと腹