クベースとは|看護用語(2019/03/28)
クベースとは
クベースとは、超低出生体重児、極低出生体重児、在胎35週未満の低出生体重児等が全身管理を行うために入る透明箱型の医療機器で、一般的にNICU(Neonatal Intensive Care Unit)で使用されています。「保育器」という言葉がよく使われています。クベースには以下のような種類があり、新生児の状態により閉鎖式または開放式が選択されます。
引用元:連載第13回 | 私たちの暮らしと医療機器(一般社団法人日本医療機器産業連合会)
クベースでの新生児の看護
クベースに入る新生児は臓器機能や発育が未熟であるため、これらの機能が備わるまで適切な管理が必要とされます。クベースでの看護のポイントは以下の5つです。
➀体温管理
②酸素管理 ③感染予防 ④栄養管理 ⑤全身状態の観察・管理 |
クベースでは、母親の胎内と同じ環境を作り必要な治療・管理を行うことで発育を促します。ポイントを押さえて適切な処置やケアをしていくことが大切です。また、検査や処置などで加わるストレスを必要最小限にとどめることや異常の早期発見に努めましょう。
まとめ
出生後すぐにクベースに収容される新生児は様々な問題を抱えています。全身状態の管理をはじめ個々に合わせた適切なケアはもちろんのこと、家族ケアも重要となります。入院中から「子供を含めた家庭」を支えていくことも看護の役割であると言えるでしょう。
参考文献
NICUにおけるCureとCareの調和(仲井あや|2011年2月5日)
目で見る新生児看護(改訂版)(医学映像教育センター|眞鍋 えみ子|2018年)
東京都在住、正看護師。自身が幼少期にアトピー体質だったこともあり、看護学生の頃から皮膚科への就職を熱願。看護学校を経て、看護師国家資格取得後に都内の皮膚科クリニックへ就職。ネット上に間違った情報が散見することに疑問を感じ、現在は同クリニックで働きながら、正しい情報を広めるべく、ライターとしても活動している。
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