モニター管理の看護|看護用語(2018/11/24)

モニター管理
モニター管理は、何らかの理由で患者の全身管理が必要な場合に行います。
看護師は、モニターからの情報をもとに患者の状態変化にいち早く気づかなくてはなりません。
<モニターに表示されるもの>
| ・心拍数
・心電図波形 ・血圧 ・酸素飽和度(SpO₂) ・呼吸数 ・呼吸曲線 |
これらを経時的にチェックすると同時に、異常値や重要な変化を示した場合には医師へ報告し、必要な処置を行います。
モニターでの看護・見方
モニターのどこを見てどのように判断したらよいかわからない方は、下のポイントを元に観察してみましょう。
<モニター装着中患者の観察ポイント>
○モニター画面の見方
| 心拍数 | →徐脈・頻拍の有無 |
| 心電図波形
|
→波形変化の有無、致死的な不整脈の有無
(特にP波・QRS波の形、QRS間隔、QRS幅、ST上昇・下降、 基線、に注目) |
| 呼吸曲線
|
→呼吸パターンの異常の有無(チェーンストークス・クスマ
ウル・頻呼吸等) |
| 血圧・SpO₂・呼吸数 | →正常値内にあるか、前回確認時からの変化 |
○患者の観察ポイント
| ・患者の顔色・表情の変化
・呼吸状態 ・モニターの表示されている状態と患者の状態が合っているか ・電極のはずれ、リード線やプローブによる皮膚損傷はないか |
モニター管理の目的は、表示されている情報を看護に活かすことです。得られた情報と病態生理を結び付けて、モニターを有効に活用して全身管理に努めましょう。
東京都在住、正看護師。自身が幼少期にアトピー体質だったこともあり、看護学生の頃から皮膚科への就職を熱願。看護学校を経て、看護師国家資格取得後に都内の皮膚科クリニックへ就職。ネット上に間違った情報が散見することに疑問を感じ、現在は同クリニックで働きながら、正しい情報を広めるべく、ライターとしても活動している。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
ナースのヒント の最新記事を毎日お届けします
こちらの記事もおすすめ
-
看護計画
-
【2023年最新】腹痛の看護|観察ポイントやアセスメント・部位別疾患と看護計画
腹痛の患者さんを看ることは多いと思いますが、あなたはきちんと腹痛の患者さんを観察し、アセスメ
-
お役立ち
-
「乳児院」と聞いてみなさんはどのような仕事を思い浮かべますか?看護師の職場は病院に限らず介護
-
看護用語
-
心房細動(af)の看護|診断・検査における観察とケアのポイント
不整脈のひとつ、心房細動が増えています。心臓の中の上部にある心房が小刻みにけいれんする病状で
-
看護師あるある
-
夜勤明けは異様にジャンクフードを欲する|看護師あるある【vol.6】
夜勤明けは、帰宅途中に駅前のカフェで、オシャレでヘルシーな朝食でも食べて帰ろうと思って病院を
-
看護計画
-
早期であれば無症状ですが、進行すれば日常生活に支障をきたす白内障。加齢に伴い発症するケースが多いです


