メダルと保育|運動会や実習のプレゼントで使える手作りメダル(2017/05/17)
保育園でのプレゼントとして人気の高いメダルですが、渡す機会が多いだけにマンネリ化に悩む方も多いのではないでしょうか。ですが素材を変える、デザインを変えるための一工夫を加えることで、新鮮な印象のメダルを作ることができるようになります。ぜひ運動会や誕生会などで試してみてください。
1、手作りメダルのバリエーション
1−1、デザインに一工夫
■画用紙で作るメダル
まずは画用紙を丸く切ります。そこに穴をあけて紐やリボンを通す、または画用紙の裏に紐やリボンをテープで止めると、メダルの基本形は完成です。この基本形を元に、画用紙の切り方を変える、中心に絵を描く、写真を貼る、メッセージを書くなどの一手間で、画用紙メダルのデザインはどんどん広がっていきます。子どもたちから保護者へのプレゼントにも使いやすいですね。
アンパンマンなど、丸型のキャラクターであれば、顔をそのままメダルにするのも可愛いですよ。可能なら目やほっぺたなどのパーツも画用紙で作ってあげたいところですが、難しければ絵を描くだけでも様になります。
■折り紙で作るメダル
メダルの折り方は何パターンかありますが、折りやすい形に少しアレンジを加えるだけで全く違う印象のメダルに変わります。両面に色がついた折り紙や模様の入った折り紙を使う、メダルの中央にシールを貼るといったアレンジは取り入れやすいでしょう。 折り紙を2枚使う折り方の場合は、色の組み合わせを変えるだけで違う印象になります。 また、別の折り紙でリボンを作ってメダルに合わせると、ぐっと華やかになります。画用紙メダルの基本形と組み合わせれば、さらにバリエーションが広がります。画用紙に貼り付けるのであれば、折り紙で作る形は星やハートでも良いですね。色の合わせ方などもいろいろ試してみてください。
1−2、素材に一工夫
紙以外にも、身の回りの様々なものでメダルを作ることができます。例えば100円ショップにも売られているプラ版は、デザインしやすく見栄えもするのでおすすめです。また、紙コップの周りに切り込みを入れ、底面を中心に開いて形を整えると、お花のような形のメダルになります。
立体的なメダルにするのであれば、ガチャガチャやプリンなどの空き容器を活用しても良いでしょう。画用紙メダルの基本形に空き容器を貼り付けるだけですが、中にカラーセロハンやどんぐり、ボタンやスパンコールなどを入れましょう。とても華やかになりますよ。
出典:本郷ゆうし保育園
出典:高槻市 WAIWAIカフェ
1−3、リボンで一工夫
さらにもう一工夫加えたいのであれば、リボンの通し方を変えてみましょう。丸く切った画用紙の周りに8ヵ所ほど穴を開け、そこにリボンを通していくと、ワンランク上の華やかさが出ます。また、リボンの端をあえて隠さずに、折り紙で作ったメダルの下から出すだけでも可愛く仕上がります。
出典:nanapi
2、運動会ならではのメダル
運動会は、子どもたちが一生懸命練習してきた成果を発揮する晴れ舞台です。表彰式の際にその頑張りをたたえてメダルを贈る園も多いでしょう。「外的報酬は内発的動機づけに悪影響を与える」1)という意見もありますが、子どもたちにとって「頑張ってメダルをもらえた」ということはとても大切な思い出になります。嬉しくてその日はメダルを横に置いて眠る子どもがいるほどです。ただ、保育士にとってはメダルをどう準備するか、というのが考えどころですね。
■業者に注文する
メダルを準備する際、業者を利用する園も多いのではないでしょうか。例えばショップ学研、アーテックなどであればインターネットからの注文も可能です。園で準備しているカタログがあれば、そこから選ぶことも出来ますね。業者に注文するメリットは、なんといっても立派なメダルが届くことです。金色で彫り文字がされ、適度な重みがあるので子どもたちも「メダルをもらった」という実感が得やすいでしょう。また、運動会そのものの準備が大変で、メダル作りにあまり時間を割くことができない、という場合にも便利です。手作りとは違った良さがあるので、業者に注文するのも1つの選択肢です。
■手作りする
それでもやはり子どもたちには手作りを渡したい、という園もあるでしょう。保育士手作りのメダルは、子どもだけでなく保護者にも喜ばれます。運動会ならではのデザインを取り入れて、大人も子ども喜ぶメダル作りを目指してください。
順位を付けるのであれば、それに合わせたメダルを作ってあげたいところです。折り紙で作る場合は金・銀・銅の紙を使う、画用紙で作る場合は周りに金・銀・銅のテープを貼るなどの工夫ができます。または中央に別の紙で「1」「2」「3」と数字を貼るのも良いですね。無料テンプレートを利用すると、簡単に凝ったデザインのメダルを作ることができます。
子どもたちみんなの努力をたたえるという意味で、全員に同じメダルを配布するという選択もあります。画用紙メダルの基本形に、王冠やキャラクターなどの絵と「頑張ったね」などの言葉を添えることで運動会らしさを出すことができます。さらに表のデザインは同じでも、裏面に一人ひとりに宛てたメッセージを書くことで、より素敵なメダルになります。当日にメッセージをすべて書くのは難しいですが、「練習ではこんなところを頑張っていました」という内容を含めると、事前にある程度の準備ができます。保護者にとっても、練習中の子どもの努力を知ることができるのは嬉しいはずです。
出典:くるみ北幼稚園
3、保育実習時に子どもたちへ贈るメダル案
保育実習時に、必ずしも子どもたちへプレゼントを贈る必要はありません。ですが、何か贈りたい気持ちがある場合は、あまり製作時間がかからず、それでいて子どもたちが喜んでくれるメダルなどの手作りプレゼントが良いですね。メダルを贈る実習生は少なくありませんが、自分なりのこだわりポイントを見付け、オリジナリティを出しましょう。ただし、園の方針によって首から下げるメダルは好ましくない、と判断される場合があります。その場合は両面テープなどを付けて胸に貼るなどの工夫が必要なので、事前に確認しておきましょう。
■キャラクターのインパクトでオリジナリティを出す
子どもたちに人気のアンパンマン、ミッキーマウス、くまのプーさんなどをモチーフにしたメダルは、インパクトもあってとても可愛らしいです。画用紙をキャラクターの形に切り、顔をつけてあげましょう。または、丸く切った画用紙に、別の紙に書いた絵を貼り付けても良いですね。その場合はジバニャンなど、画用紙で作るのは大変なキャラクターを使うこともできます。ディズニーグッズカタログなどを参考にして折り紙でキャラクターを作ることもできるので、自分の得意なやり方でオリジナルメダルを作ってください。
■メッセージでオリジナリティを出す
「まだ文字が読めない子もいるから…」という理由でメッセージを書かない方もいるでしょうが、それはとてももったいないです。家に帰ればお家の方が読んでくれるでしょうし、その子が少し大きくなってから読み返し、当時のことを思い出すこともあるはずです。「先生からもらったプレゼント」ということで、しばらく大切にとっておく子が多いので、今の時点で文字が読める読めないを気にする必要はありません。
実習を通して一人ひとりと触れ合った感想を、一言ずつで良いのでメダルの裏に書いてあげましょう。このときに注意しなければいけないのは、一人ひとりの文字数に差が出ないようにすることです。もちろん実習時にたくさん関わりを持った子どもと、あまり関わることのできなかった子どもがいるでしょう。たくさん関わった子には書きたいこともたくさんあるでしょうが、全員同じ文量になるように調節してください。また、一人ひとりにメッセージを書くのが難しい場合は、名前を書いてあげるだけでも十分です。子どもたちにとっては「自分のためのプレゼント」ということが強く心に残るので、自分の名前がついているだけでとても喜んでくれます。ただ、名前を間違えることのないようよく確認してください。
まとめ
行事やイベントなど、保育園生活のいろいろな場面で活躍するメダルだからこそ、常に工夫を重ねていきたいですね。手作りは大変ですが、子どもたちの喜ぶ顔を見れば作成時の辛さも吹き飛んでしまうでしょう。ぜひいろいろなアレンジを加え、メダル作りを楽しんでください。
参考文献
1)子どもの内発的動機づけを育てる条件について|陳 惠貞
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