バスレク|親子遠足で使える保育園のレクリエーションのゲームやクイズ(2017/05/18)
保育園の行事の中でも、子どもたちが楽しみにしているのが遠足やお泊まり保育などの野外活動。子どものワクワクした気持ちをさらに楽しく盛り上げるために、保育士に求められるのが「レクリエーション」です。場面によってその内容も工夫が必要になります。ここでは、その中でも遠足などでの「バス移動中」に場面を絞り、レクリエーションをいくつか確認してみましょう。
目次
1、保育園とレクリエーション
そもそも、「レクリエーション」とはどういった意味をもっているのでしょう。「コトバンク」によると、
仕事や勉強などの日常生活の疲れをいやすための休養や気晴らし、または娯楽のこと。re-create、つまり再創造、壊れたものが作りなおされること,人が病気から回復すること、課業の疲労をいやして元気を取り戻すという意味がある。
とあり、楽しむというよりは癒しや気晴らしのためのものでした。しかし、現在の意味はそこから発展していき、「日頃の癒し」から「娯楽」という意味合いが主要のものとなりました。保育でのレクリエーションも、普段と違ったあそび「お楽しみ」という要素で活用されています。
1-1、保育でレクリエーションをする場面
保育園でレクリエーションを楽しむ場面はさまざま。たとえば、誕生日会のお楽しみとして、遠足の休憩時間に、さらにはお泊まり保育のキャンプファイヤーなど、子どものワクワクを盛り上げる場面にとり入れられることが多いようです。どの場面であっても、レクリエーションの楽しみ方は保育士の演出次第で無限に広がります。子どもたちにどのように楽しんでもらいたいかを考えながら計画をしていくことが大切なポイントとなりそうです。
1-2、レクリエーションで大切にすること
「公益財団法人日本レクリエーション協会」では、全国でレクリエーションを広め、人と人とのつながりやコミュニケーションを深める活動をしています。こちらでは、レクリエーションをするうえで大切にすることをあげています。
「レクリエーションが創り出す楽しさ、人とのつながり、コミュニケーションを通して、笑顔を広げたい」
これは、保育にレクリエーションをとり入れる際にも大切にしたいテーマですよね。計画の進行や段取りにとらわれず、みんなで楽しい時間を一緒に過ごすことを大切にしていきましょう。
2、保育園の遠足で使える「バスレク」
保育でレクリエーションをとり入れる場面として多いのが「バス移動中」です。遠足やイモ掘り、お泊まり保育など、野外へ移動するイベントでは貸切バスに乗る機会も多くなりますよね。限られたスペースの中、座ったままの状態で楽しくバスレクを行うには、さまざまな工夫が必要になります。ここからは、遠足に行くときのバスレクをいくつか考えてみましょう。
2-1、親子遠足でのバスレク
「親子遠足」は、ポカポカ陽気が気持ちいい春に行う園が多い行事です。新しいクラスになり、子どもたちは友達やおうちの人と行く親子遠足をきっと楽しみにしているはず。遠足に向かうバスは、親と子どもが一緒に乗ることもあれば、子どものみがバスに乗ることもあります。誰でも簡単に参加できるもの、親子でふれあいを楽しめるものなどを中心に考えていきましょう。
まず「やおやのおみせ」がおすすめです。「やおやのおみせにならんだしなものみてごらん」と手拍子をしながらみんなでうたいます。保育士は「にんじん、ピーマン、だいこん…」とやさいの名前をどんどんあげていきましょう。やおやに売っているものであれば子どもは「あるある」と手を叩きます。途中、ひっかけでやさい以外のものの名前もあげてみましょう。お店はやおやだけでなく、パン屋やケーキ屋などのバリエーションを楽しんでみてください。うたのメロディーは「YouTube」の動画を参考にしましょう。
親子でバスに乗るときは、「ずいずいずっころばし」などのふれあいあそびを楽しんでみましょう。子どもが手で輪をつくり、保護者がその穴に指を入れてつついていきます。うたの途中、子どもは保護者の指を捕まえられるよう手を握ります。保護者は捕まらないように注意しながらつついていきましょう。うたの歌詞は「公益財団法人日本レクリエーション協会」をチェックしてみてください。
2-2、動物園遠足でのバスレク
保育園の遠足先に多い動物園。バスに乗る子どもは、これからどのような動物たちに会えるのか楽しみにしていることでしょう。ここでは、動物に関係したバスレクをご紹介します。
まずは「動物ものまねクイズ」。保育士が動物のものまねをして子どもたちはそれが何かを当てていきましょう。チーム対抗や個人戦でも楽しめます。動物が飽きてしまったら、お題をどんどん展開していってもよいでしょう。
バスの雰囲気を楽しくするなら、「こぶたぬきつねこ」のうたもおすすめです。それぞれの真似をしながら「こぶた・たぬき・きつね・ねこ」とうたっていきます。はじめはゆっくりのペースから、どんどんスピードアップしていきましょう。子どものテンションもどんどん盛り上がっていきます。
ほかにも、動物のシルエットクイズや動物の好きな食べ物クイズなど、これから会える動物のことを知ることができるクイズを出してあげると、遠足の導入にもつながっていきますね。
3、バスレクゲームのいろいろ
バスレクでは欠かせないゲーム。チームやクラス対抗で行うことで、友達同士のコミュニケーションにもなっていきます。ただし、ゲームを始めるまえには「約束事」をしておくことも大事です。立ち上がらないこと、窓を開けないなど、ゲームで興奮してやってしまいそうなことはあらかじめ注意しておきましょう。では、子どもが楽しめる簡単なバスレクゲームをいくつかご紹介しましょう。
3-1、保育園のバスレク「なぞなぞ・クイズ」
子どもが大好きななぞなぞやクイズ。楽しい問題を用意しておけば、一生懸命答えようと子どもたちは熱中してくれるはずです。
まずおすすめなのが「私の好きな食べ物クイズ」です。保育士や友達の好きな食べ物をクイズにする単純なものですが、子どもは意外と楽しめるのです。「○○ちゃんの好きな食べ物はなーに?」と聞いて、チームごとに答えを考え「せーの」で答えます。当たったチームが今度はお題を出す人になりましょう。好きな食べ物だけでなく、好きなあそびや動物など、クイズの内容を展開していくとさらに盛り上がります。なぞなぞの問題を出すときには、子どもに合ったレベルを考えてあげましょう。幼児におすすめのなぞなぞを集めた参考本も販売されているのでご紹介します。
出典:ナツメ社|嵩瀬 ひろし作
テーマに分けてさまざまなジャンルのなぞなぞを幼児レベルにして集められています。なぞなぞ以外にも、言葉あそびなどバスレクで使えるあそびがたくさん入っているので、バスのお供にしておきましょう。
出典元:学習研究所|大社玲子|1973
こちらの絵本は、ストーリーの中になぞなぞが組み込まれています。お話を聞きながらなぞなぞをみんなで解いていくのも楽しいかもしれません。バス移動の落ち着きたい時間に、ぜひとり入れてみてください。
3-2、保育園のバスレク「しりとり」
「ユニークしりとり」も簡単にできるおすすめのゲームです。保育士に出されたお題に「しりとり」でつながる言葉をそれぞれの参加者たちが考えます。「せーの」で一斉に発表し、同じ言葉だった参加者は抜け、誰ともかぶらない言葉を考えた人が勝ち上がっていくゲームです。誰も思いつかないような言葉を考えるのが勝ち抜くポイント。保育士が一緒に参加しても楽しいですね。「公益財団法人日本レクリエーション協会」には楽しみ方をいくつか紹介しています。
・ユニークなものでも、内容がわからなければ、説明してもらいましょう。
・よく考えてもらうところに楽しさがあります。妥協しないよう援助者はじっくり待ちましょう。
・条件をつけず、自由に発想してもらうことが大切です。
・グループ対抗戦として活用できます
レクリエーションは、子どもたちが楽しい時間を共有できる特別なものです。行事だけでなく、空いた時間にすぐできるようなレクリエーションのネタをいくつか準備しておくことも大切です。バスレクでは、安全を第一に考え、車酔いをしている子どもは無理に参加しないようにしてあげましょう。レクリエーションで、子どもたちのワクワクがさらに広がるといいですね。
まとめ
レクリエーションは、子どもたちが楽しい時間を共有できる特別なものです。行事だけでなく、空いた時間にすぐできるようなレクリエーションのネタをいくつか準備しておくことも大切です。バスレクでは、安全を第一に考え、車酔いをしている子どもは無理に参加しないようにしてあげましょう。レクリエーションで、子どもたちのワクワクがさらに広がるといいですね。
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