コーナー保育|夏祭りの保育園での事例(2017/03/01)
近年、コーナー保育を設ける保育園が増えてきています。これからコーナー保育のねらいを振り返ると共に、コーナー保育のメリットやデメリットなどについても考えていきたいと思います。また、保育園で行うコーナー保育の行事として夏祭りについても散りあげていくので、出し物の案などに参考にしてみてください。
目次
1、コーナー保育とは
コーナー保育とは、いろいろなブース(コーナー)を設置して取り組む保育のことで、いろんな活動や運動の動機付けていくために、いくつかの活動ブースが計画的に設けられているもののことを指します。
子どもたち1人1人が生き生きと活動していけるように、子どもの興味に合わせたコーナーをいくつか設けて自分のしたい遊びを自ら選択するという子どもの主体性に任せた保育活動です。保育園によって設けるコーナーの種類は様々ですが、おままごとのコーナー、寝るなどの休息のコーナー、お絵かきや造形などの表現のコーナー、簡単な調理体験などが出来る食のコーナーなどその保育園の特色によっても分けられているようです。
1-1、コーナー保育のねらい
コーナー保育の1番のねらいは、自分で遊びを選択する自主性を育むことだと言えます。
他にも、自分の興味のある遊びを選択して熱中することによって集中力をつけていくきっかけにもなります。また、友達同士で一緒に遊んだり貸し借りをすることでコミュニケーション能力を育てていくこともコーナー保育のねらいではないでしょうか。
みんなが同じ活動をする一斉保育では育ちにくいとされている友達との関わり方や協調性、また自分で考えて活動していく創造性を培っていくことにも期待が持てます。
保育者としては、子どもたちが何に興味を持っているのかを知るいい機会になりますし、個性を認めて伸ばしていけるよう働きかけていきましょう。
1-2、コーナー保育のメリット
コーナー保育のメリットは、コーナー保育のねらいにもある通り、一斉保育よりも自主性を育んでいける機会が増えるというところです。その他にもいくつかのコーナーを設けることにより、少人数に分かれることになるので落ち着いてそれぞれの遊びをすることが出来ます。とことん自分の興味のある遊びを追求し、興味を持つ対象が似ている友達同士で仲を深めることも出来ます。またコーナーで決められているルールを守ることによって決まりごとを守るという習慣も身につけていくチャンスだと言えます。
1-3、コーナー保育のデメリット
一方で、コーナー保育のデメリットとして挙げられるのは、コーナーを設けてしまうことによって、この遊びはこうやって遊ぶものという固定観念が植えつけられてしまい、コーナーの枠をはみ出ての遊びの発展の芽を摘んでしまう可能性もあります。また、コーナー保育のような自由保育に慣れてしまっていると小学校に上がった時に、授業の間集中して座り続けているというギャップに子どもが戸惑ってしまうのではないかという心配を抱く保護者もいるようです。どんなことにもメリット、デメリットは存在するので決めつけ過ぎず、いいところを取り入れるようにバランスよく保育活動をしていきたいものです。
1-4、コーナー保育の指導案
コーナー保育の指導案を作成するにあたって参考に出来そうな本を紹介していきます。保育士向けに書かれている本ではありませんが、保育論を学ぶことによって見えてくるものがあるのではないかと思います。また、自由保育の知識をもっと深めていきたいと考えている保育士の方にも適しています。
出典:遊び保育論(萌文書林 2010/5/21)
こちらの本は、遊び保育論の具体的展開としてコーナー保育について紹介されています。コーナーの定義から各コーナーの特色の付け方、室内遊びから逸脱してしまう子どもへの対応法なども掲載されているので参考に出来そうです。
出典:自由保育とは何か「形」にとらわれない「心」の保育(フレーベル館 2001/11/26)
こちらは、近年の青年の問題行動が幼年期に受けた自由保育の影響から来ているのではないかという、自由保育に対する批判を受け止めて今一度、自由保育とは何なのかを長年の歴史研究を通して振り返りまとめた保育の本質ともいえる本となっています。これらの保育に関する本の内容を踏まえて、コーナー保育の指導案を考えてみてはいかがでしょうか。
2、保育園での夏祭りの例
保育園の行事でのコーナー保育というと、夏祭りが挙げられます。ゲームコーナーや出し物など様々なコーナーが登場するので、いつもの保育園とはまた違った雰囲気の中、子どもたちが自分たちで選んで楽しんでいくことが出来ます。また、保護者の方にも参加をお願いして子どもと一緒にコーナーを回り夏祭りを共に体験し楽しむことによって、親子の絆を深めていくことが夏祭りのねらいと言えます。
2-1、夏祭りでのゲーム
では、そんな夏祭りのゲームコーナーの参考となるものを紹介していきます。
■ヨーヨー釣り
引用元:ヨーヨー釣りセット
お祭りのゲームの定番であるとも言えるヨーヨー釣りです。夏らしく涼しげで子どもも喜ぶこと間違いなしです。準備をするのが少し大変ですが、基本のヨーヨー釣りの道具の他にプールやレジャーシートまで揃ったセットなども販売されているので1からの準備の場合でも手軽に用意することが出来ます。また、ヨーヨー釣りの代わりにスーパーボールすくいなどに代えても盛り上がると思います。
■的当て
引用元:的当てゲーム
こちらの参考画像はストラックアウトになっていますが、ストラックアウトがまだ楽しめなさそうな低月齢の子どもの為に、段ボールにポケットのようなものを作って玉入れみたいな要領で遊べるゲームもオススメです。
■段ボール迷路
引用元:段ボール迷路
準備などが大掛かりとはなりますがスペースなどにも余裕があるのなら、段ボール迷路を作成するのもいいかもしれません。段ボールを集めて手作りすることも出来ますし、上記のサイトのようにキット販売を行っているところもあったり、レンタルとして取り扱っているところもあるようです。
子どもたちはアクティブに楽しむことが出来て盛り上がるでしょう。
2-1、夏祭りでの保育園の出し物
次に、保育園の夏祭りの出し物の参考となるものも紹介していきます。
■バルーンアート
引用元:バルーンアート
カラフルな風船でバルーンアートの実演を保育者がするのも人気の出し物となっています。バルーンアートは一見難しく見えますがコツを習得すれば簡単に作れるモチーフも結構あります。こちらのキュッとバルーンのサイトではたくさんのバルーンの作り方が紹介されているので、是非参考にしてみてください。手先が器用な方がいるのなら、キャラクターものに挑戦してみると子どもウケもよくなると思います。
■盆踊り
引用元:盆踊り
練習が必要となってはきますが、夏祭りの定番である盆踊りをみんなで踊るのも雰囲気も出て素敵です。子ども向けにアニメの曲などで選曲されたCDも多数出ているので取り入れてみてもいいかもしれません。まだ踊ることが出来ない低月齢の子どもでも音楽に合わせて飛び跳ねるだけでも、充分仲間入りすることが出来ます。
■保育士の出し物
出典元:ケロポンズの出し物・シアターおまかせブック (2010/6)
保育士が出し物を披露するのも人気です。今回紹介した本に収録されているような夏をテーマとしたシアターをするのもいいですし、劇を行ったりダンスショーを行うのも子どもたちのウケがいいようです。慣れ親しんでいる先生のいつもとは違う姿が見れるというところが子どもたちから支持されるポイントのようです。思い切ってその時話題となっている歌を取り入れて踊ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
近年、保育園を中心に設定しているところが増えてきているというコーナー保育についてまとめてみました。コーナー保育は興味のあることを自分で選択して行っていけるので、子どもたちの自主性を育んでいくことが出来ます。他にもコミュニケーション能力を高めるなどコーナー保育を取り入れることによって得られていくであろうメリットはたくさんあるので、コーナー保育の時間を上手に活用していけたらいいと思います。
また、コーナー保育の行事として夏祭りについても紹介致しました。夏祭りは子どもが保護者の方と楽しめる行事なので、素敵な夏の思い出を残してもらえるようこちらで紹介致しましたことを是非活用して頂き、盛り上げていってもらえたらと思います。
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