保育士が教える!子どもを”上手に”コントロールする方法11選(2017/02/03)
保育士にとって、子どもに言うことを聞かせる指導法はとても重要です。そんな中、子どもに言うことを聞かせやすくするための議論が海外で話題になっています。今回は、その中から、20のコツをご紹介します。家庭でも応用できるポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アドバイス① 「低い声」で言うことを聞かせよう
“子どもに言うことを聞かせるためには、上から怒鳴るのではなく、低い声で囁くようにするとよいでしょう。「言うことをきちんときけるなら、鼻をタッチして」というと、すぐに言うことを聞いてくれるようになります” マリー・サッチウェル(シカゴ)
家庭で使えるポイント:誕生日パーティなど子どもが家で盛り上がってしまう場面でも、応用が可能です。「ケーキが欲しい子は、〇〇してみて」と言うとよいでしょう。同じ動作は伝染しやすく、一体感を生みます。
アドバイス② 子どもたちに満足いくまで文句を言わせよう
“子どもたちが嫌な仕事をしたがらない場合、「グチる時間」を持たせるとよいでしょう。タイマーを取り出し、文句を言う時間を決めて文句を言わせ、タイマーがなったら仕事に取り掛からせます” メリッサ・ルイーズ・ページ(フィラデルフィア)
アドバイス③ 文章を書く習慣をつけよう
“長期休暇中、何も文章を書かなかった子どもは、休暇明けに元気がなくなっていることが多いです。一文だけでもいいので、毎日何か文章を書かせるといいでしょう” クレア・ウェブ(ナッシュヴィル)
家庭で使えるポイント:家庭でも、子どもと簡単な交換日記をする習慣はとても有効です。
アドバイス④ 抜き打ちチェックで整理整頓の習慣を
“うちの園には、「教室チェック係」がいます。他のクラスが外で遊んでいるときに、教室がきちんと整理整頓されているかチェックし、きれいな教室にはシールを貼ってくれるのです。いつ現れるか分からないので、子どもたちはいつも教室をきれいに掃除してくれます” エリザベス・マズーロ(ニュージャージー)
家庭で使えるポイント:家庭でも、親が「お部屋チェック係」をやると、片づけの習慣が身に着きます
アドバイス⑤ 子どもを落ち着かせたいときは照明を暗くしよう
“子どもたちが騒いでしまうときは、教室の電気を暗くするとよいでしょう。照明が暗くなると、人間は静かになる習性があります” アンバー・コンス(南カリフォルニア)
家庭で使えるポイント:キャンドルの火をともして夕食を食べるなど、家庭でも落ち着く時間を持つ習慣を持つとよいです。
アドバイス⑥ 「選択肢」を与えると子どもはやる気を出す
“子どもたちが嫌がるときは、子どもたちに選ばせる選択肢をなるべくたくさん与えます。どちらを選んでも、親/保育士にとっては都合の良い選択肢にすればOK” サラ・ライン・スキワール(ニューヨーク)
家庭で使えるポイント:朝ごはんや保育園に着ていく服などもある程度自由に選ばせてあげることで、子どもたちの満足度もあがり、保育園にいくモチベーションもあがるといわれています。
アドバイス⑦ おもちゃ箱には中身の写真を貼ろう
“小さい子どもは、大人に比べて視覚的な情報に基づいて行動します。ですので、おもちゃ箱や棚には、子どもたちが迷わないように、中に入れるもの写真を貼っておくなどの工夫をするとよいでしょう” テレサ・マクジー(イリノイ)
家庭でも使えるポイント:もし絵を描くのが好きな子どもだったら、おもちゃ箱や棚に入れるべき物を描かせて貼るのもよいですね。
アドバイス⑧ お掃除にもゲームを取り入れて
“教室が散らかっているときは、「マジックスクラップゲーム」をします。散らかっているもの(クレヨン、紙くずなどなんでも)をいくつか「キーアイテム」に。先生が内緒で指定。子どもたちに拾わせて、「キーアイテム」をたくさん片づけたチームが優勝です” スーザン・カンツ(オハイオ)
アドバイス⑨ おもちゃをお風呂で洗わせよう
“『おもちゃのお風呂時間』を設けるといいでしょう。子どもが入浴している間、ブロックなどのおもちゃと一緒に入浴・洗うことで遊びにもなり、清潔にもなります” シェリア・ナッシュ(テネシー)
アドバイス⑩ 大事な話は「前置き」を置いて
“どうしても聞いてほしい重要なことを言うときは、話の前に念押しします。「(先生の)口元をよく見て。今から、あなたが聞かないといけない重要な話をするから」と。こうすることで、注意をひきつけられます”
バーバラ・ポーター(ミシシッピ)
家庭でも使えるポイント:「口元を見る」以外にも、「手を握る」「鼻をさわる」など様々な応用ができます。
アドバイス⑪ 「ビー玉貯金」でやる気アップ!
“クラスの中でいい雰囲気作りをするために、「ビー玉」を使っています。クラスが静かにタスクに集中できたときには、クラスにあるガラス瓶にビー玉を入れていきます。ビー玉を落とすときにいい音が鳴るので、達成感もありますよ。瓶がいっぱいになったら、クラスで小さなお菓子パーティをするんです” シニード・オシェロ(カリフォルニア)
家庭でも使えるポイント: 家庭でも、「お手伝いや課題ができたらシールをあげる」「シールが一定数たまったらご褒美をあげる」といったコミュニケーションに応用できます。
いかがでしたか?保育園でも家庭でも、ぜひこれらのノウハウを活用してみてくださいね。
References:realsimple
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