オペレッタ|保育園で使う時のおススメ作品についてのまとめ(2017/02/06)
保育園の行事の中でも発表会を楽しみにしている保護者の方は多いと思います。日頃の生活の成果を出す発表会でオペレッタを取り入れる保育園が増えてきています。セリフだけの劇で展開していくよりもリズムに合わせて身体を動かすことは低年齢の子どもでも取り組みやすいです。
これからオペレッタの起源と共に保育園のクラスに応じて使用しやすいオペレッタを紹介していくので参考にしてみて下さい。
1、オペレッタ保育園とは
オペレッタとは19世紀後半以降にパリやウィーンで流行した軽歌劇のことで、セリフと歌とが混じったものです。オペラの一種とされていますが、全体がほぼ音楽で作られているオペラに対してオペレッタはセリフが占める割合が大きくなっています。また、ミュージカルとの違いですがオペレッタはクラシック音楽のカテゴリーに入りますがミュージカルはアメリカが発祥のポピュラー音楽となります。
このオペレッタを子ども向けにアレンジしたものを発表会で取り入れる保育園が増えてきています。セリフを覚えて演劇するだけに比べ、音楽に合わせて動いたりするオペレッタは子どもでも取り組みやすく、気軽に音楽に触れられるメリットがあります。
また、音楽を通じて表現力を養っていくだけでなく、語彙獲得にも音楽教育は効果的と言われているので、保護者にとっても子どもの成長を間近で感じられるいい機会と言えるでしょう。
2、オペレッタ保育園~年長向け~
オペレッタには様々なものがありますが、ここでは理解力や表現力が豊かになってきた年長さん向けのオペレッタを紹介していきます。
■ひらけゴマ!アリババとうぞく
ご存じアラビアンナイトが原作のものです。ディズニーのアラジンなどで子どもたちにも馴染みが深く扱いやすいテーマだと思います。中に指導書で衣装・振付・脚本・演出・楽譜も入っているので活用的です。オリエンタル風の衣装可愛く、保護者からも支持されそうです。
■0~5歳児の劇あそび むかしばなしで発表会
出典:学研
昔話は子どもたちにも親しんでいるので気軽に取り組めると思います。学研が販売元なのも安心して使用出来ます。
オペレッタは3.4.5歳児向けとして収録されていて、「金のおの銀のおの」「サルとカニ」「ヘンゼルとグレーテル」「ジャックと豆の木」と1冊で5編も収録されています。シナリオ集という扱いですがCDも付いてきて他にも衣装案やピアノ譜も掲載されています。また、0、1、2、3歳向けにセリフなしでも出来る「アクトリズム」も6編収録されていてボリューム感たっぷりです。
■発表会のための劇・オペレッタ&合奏
出典:チャイルド本社
劇とオペレッタを学年ごとに分けて6作品、合奏も6曲収録されています。年長さん向けのオペレッタは「さるとかに」が入っていて、シナリオの他にメロディ譜、衣装、大道具・小道具の作り方も載っています。「さるとかに」は分かりやすい勧善懲悪ものですし、出てくるキャラクターがさる・かに・臼・鉢・栗とユニークで子どもが衣装を着用すると映えるでしょう。
3、オペレッタ保育園~年少向け~
年長さん向けに比べて題材もシンプルで分かりやすく、オペレッタの構成時間も短いものを集めてみたので年少さん向けとして紹介していきます。
■ねずみのすもう
ねずみのすもうは、初めて子どもが触れる民話とも言われているので、年少の子どもでも理解しやすく、昔話ならではの「~だとさ」という言い回しが柔らかく、子どもが演じるとほっこりとします。10分くらいの長さを想定してオペレッタが作られているので、集中力も続く丁度いい長さだと思います。
■さんびきのくま
こちらも絵本で馴染みのあるお話です。大・中・小の比較が何度も出てくるので大きさについても学べるし、分かりやすく小道具を作って見比べられるように演出すると盛り上がると思います。また、子どもたちも自分の日頃の生活と照らし合わせて考えることが出来るので話に入って行きやすいと思います。
■みんなが主役!オペレッタかんたん5分シリーズ きたかぜとたいよう
出典: キングレコード
1作5分から作られていて、きたかぜとたいようは役数も少ないので年少の子どもでも分かりやすく構成されています。きたかぜチームとたいようチームに分かれて演技をするとダイナミックになり見ごたえも出てきそうです。こちらも昔からお話で馴染み深いのがいいですね。
4、オペレッタ~保育園初めてにおすすめ~
こちらではオペレッタに初めて取り組む保育園におすすめの作品を紹介します。
■くれよんのくろくん~0から5歳児のよくばりアイディア集~
人気の絵本シリーズ「くれよんのくろくん」のオペレッタです。0歳児から5歳児まで対応している優れものです。表題の「くれよんのくろくん」は年少~年長向けの対象として収録されています。表題作の他にオオペレッタではありませんが各年齢ごとに分けられたお遊戯もあります。
指導書には、衣装・振付・脚本・演出・楽譜まで掲載されているので、これ1つで年齢に応じてアレンジも出来てかなり重宝しそうです。子どもたちにとっても馴染みのあるタイトルなところもいいですね。
■阿部直美のみんなが主役のオペレッタ
出典:世界文化社
このシリーズは全部で6作品発売されています。1つの役を無理なく多数で演じ分けるので主役が1人に限定されることがないというメリットがあります。また鬼などの悪役もユーモアたっぷりに描かれていて子どもが自分から演じたくなるような仕掛けがされています。
シナリオの他に演じ方、ピアノ譜、衣装と道具、演技のポイントの解説書付きとなっています。オペレッタは「ももたろう」「さんびきのこぶたのおかあさんのたんじょうび」「アリとキリギリス」の他にミニオペレッタというものが6作品入っています。
オペレッタが10分前後の長さで構成されているのに対して、ミニオペレッタは短いものだと2分程の長さとなっているので、子どもの集中力や配役なども考慮して二部編成にしてみてもいいかと思います。このシリーズは収録作品も多いですし、汎用性も高いので非常にお勧めとなっています。
まとめ
保育園の発表会で題材と出来そうなオペレッタをリストアップしてみました。完全オリジナルの作品もたくさんありましたが、今回は絵本や昔話などで子どもたちにも馴染みが深いであろうと思われるものを集めました。特に年少さんに関しては知っているお話を演じることで意欲も沸くし、取り掛かりやすいと思います。保育園の活動でオペレッタを取り扱う際に、是非参考にしてみてください。
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