おすすめの保育雑誌|人気のピコロなど特徴からみる最適な雑誌選び(2016/06/20)
保育の応用知識やバラエティに富んだ遊戯など、年間を通してさまざまなことが学べる保育雑誌。学生の頃に学んだ基礎知識が必ずしも現場で活きるとは限らず、また保育の世界は奥が深いため、常に勉強するという気持ちで臨まなければよりよい保育は生まれません。
保育の現場で約立つ有益なツールとして、今では多くの保育士が何らかの保育雑誌を購買していますが、どの保育雑誌を選べばよいのか悩んでいる人も多いはず。そこで、当ページではおすすめの保育雑誌を、特徴を踏まえてご紹介します。
1、保育雑誌とは
保育雑誌は大別して、毎月発行されるもの(年12~13冊)、2か月置きに発行されるもの(年6冊)、シーズンごとに発行されるもの(年4冊)の3つに分けられます。また、装飾や製作などのアイデアを主体としたものや、遊びを主体としたもの、保育に関する学びを主体としたものなど、雑誌によって特徴が異なります。
さらに、多くの雑誌では独自のキャラクターが用いられており、キャラクターの可愛さや紙面の見やすさなどで選ぶ人も少なくはありません。
現在では多くの保育雑誌が存在していますので、個人で購買する場合には、まずは「何を知りたいのか」を考えて選ぶのがよいのではないかと思います。ほとんどの保育雑誌は年間購買が可能ですが、1冊ごとに購入することもできるため、本屋などで見比べてみて、自分に合った雑誌を選ぶのもよいでしょう。
2、保育雑誌を読む必要性
今や多くの保育士が保育雑誌を購買していますが、なぜ雑誌を読む必要性があるのでしょうか。まず、保育雑誌を読むことの最も大きな必要性が「知識の習得」です。学校では学べない即戦力となる知識や、1人では思いつかないようなアイデア満載の情報を知ることができます。
また、多くの保育雑誌には装飾や製作法、遊びなどが掲載されているため、“作ってみたい”、“やってみたい”というように、保育に携わることへの「モチベーションの向上」にも繋がります。そのほか、先輩や同僚、児童とそのご家族との「コミュニケーションツール」としても役立ちます。
■知識の習得
学校で学ぶ知識は保育の基礎となり、非常に重要な知識ではありますが、必ずしも現場で役に立つものばかりではありません。また、実際に現場で保育に携わっていても、ほとんどの場合はマニュアル化されているため、保育施設内で“突出したアイデア”が生まれることはそう多くありません。
保育の世界は非常に奥が深く、20年、30年携わっている人であっても保育を熟知しているとは言えず、マスターするには長年かけて継続的に知識を習得し続ける必要があります。保育雑誌には、毎月または毎シーズンに新たな情報が掲載されているため、継続的な知識の習得に非常に役に立ちます。また、ネット社会と言われる現在でも、ネット上に保育に関する有用な情報は非常に少ないため、雑誌を通して学ぶというのが知識習得への近道なのです。
■モチベーションの向上
保育雑誌にはさまざまな情報が掲載されており、特に装飾や製作、遊びに関する情報は実用的ですぐに現場で活用することができます。特に壁面装飾に関しては参考になるものばかりです。子供は視覚的に得る情報量が非常に多いため、季節感の漂う室内になれば、子供の発育によりよい影響を与えてくれます。
それだけでなく、“これを作ってみたい”、“これをやってみたい”と思えば、保育に関するモチベーションも高まります。掲載されていることの多くが真新しいものであるため、“作りたい”、“やりたい”と思えるはず。保育施設内に限らず、家庭で使えるものもたくさんありますので、一読の価値は必ずありますよ。
■コミュニケーションツール
上述のように、保育雑誌に掲載されている情報は真新しいものが多いため、先輩や同僚、児童・そのご家族との会話にも役立ちます。ご家族に「こんな方法がありますよ」とアドバイスするとより親密になれることも。保育施設内で“やりたい”というものが見つかれば、一緒に働く先輩や同僚ともより親密になれるかもしれません。
3、おすすめの保育雑誌、ピコロ、プリプリが人気
保育雑誌を定期的に読むということで、「知識の習得」や「モチベーションの向上」、時には「コミュニケーションのツール」として活用することができますが、ひとえに保育雑誌といってもその種類は豊富に存在します。
各雑誌の特徴を大まかにまとめると、「装飾・製作アイデア」、「ゲーム・遊び」、「学習」の3つがありますので、それぞれに該当する雑誌を知っておきましょう。
3-1、装飾・製作アイデア
■プリプリ
世界文化社が毎月発行している保育雑誌。現在では最も人気のある保育雑誌で、特に可愛らしい壁面が高い評価を得ています。また、季節にあった小物アイテムの製作について詳しく書かれており、手遊びや歌などについても多少書かれています。全ページフルカラーで読みやすく、動物など掲載されている絵が可愛いのもポイントです。すぐに実践できる実用的な保育雑誌をお探しなら、プリプリが第一候補となるでしょう。 |
■ピコロ
学研プラスが毎月発行する保育雑誌。こちらもプリプリに匹敵するほど人気の高い保育雑誌で、特に装飾・製作に関する情報が豊富に掲載されています。また、遊びに関する情報や学習用としてタメになる情報も掲載されており、バラエティに富んでいます。
イラスト素材や型紙、あそび歌の音源などのデータCDが付録されているのもピコロの魅力。数ある保育雑誌の中でも内容が非常に充実しているため、読み応えが抜群です。1つの雑誌でいろんなことを知りたいという方はピコロで決まり! |
3-2、ゲーム・遊び
■ポット
チャイルド社が毎月発行する保育雑誌。遊びのアイデアが満載で、ちょっとした遊びから本格的な遊びまで年齢別に掲載されています。また、装飾・製作に関する情報、保育に関するタメになる知識も掲載されているため、オールマイティーな雑誌と言えるでしょう。 |
■保育のひろば
株式会社メイトが毎月発行する保育雑誌。遊びに関する情報が豊富に掲載されているため、何をして遊べばよいのか、どのように遊べば楽しくなるのかなど、遊びについて詳しく知りたいという方にとっては非常に役に立つ雑誌です。また、遊びの中でも“体”を使う遊びに特化しています。もちろん、装飾・製作のほか、保育に関する知識も掲載されています。 |
3-3、学習
■新 幼児と保育
小学館発行の保育雑誌(年6冊)。子どもや保育者、家庭にとって、本当に優れた環境とは何か、デザインとは何か、保育とは何かなど、保育をより充実させるためのアイデアが豊富に掲載されています。学習用として役に立つのはもちろん、ゲームや歌、製作などについても豊富に書かれているため、学習用の中でもとっつきやすい雑誌となっています。 |
■保育の友
全国社会福祉協議会が毎月発行する保育専門誌。子供の発育段階に応じた保育内容、地域性豊かな実践や指導計画におけるカリキュラムなど、役に立つ保育の最新情報が豊富に掲載されています。「新 幼児と保育」よりもさらに専門性が高いため、読み応え十分。保育に関してより深く学びたいという方にとって最適です。 |
3-4、幼児特化型
■あそびと環境0・1.2歳
学研プラスが毎月発行する保育雑誌。ほとんどの雑誌は0~5歳の児童を対象にしていますが、「あそびと環境0・1.2歳」は0~2歳の幼児を限定的に対象としています。幼児の発達や健康という専門的な情報のほか、遊びに関しても豊富に掲載されているため、幼児保育に携わっている方にとっては最良の保育雑誌と言えるでしょう。 |
まとめ
さまざまな種類の保育雑誌が存在しますが、それぞれ得意とする分野が異なります。それゆえ、まずは特徴を参考にし、装飾・製作アイデアについて知りたいのなら「プリプリ」・「ピコロ」、ゲーム・遊びについて知りたいのなら「ポット」・「保育のひろば」、学習用として保育に関する知識を学びたいのなら「新 幼児と保育」・「保育の友」、幼児を対象とした知識が学びたいのなら「あそびと環境0・1・2歳」を選ぶのがよいでしょう。
ただ、毎回テーマが異なりますので、特定の保育雑誌を決めていないのなら、書店などで表紙をみて毎月購入するという手もあります。イラストなど好みもでてきますので、まずは書店で一読してみて、気に入ったものがあればお得な定期購買をしてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もおすすめ
- お役立ち
-
保育の質の向上|子どもの発達に合わせた質の高い保育を目指して
近年、「保育の質を高めましょう」や「保育の質の向上を目指す」といった言葉を見聞きする機会が増
- まなぶ
-
乳児保育の重要性と指導案|保育士の役割と課題、教科書やレポートの紹介
近年、「働くお母さん」が増えてきていることなどから、乳児保育の需要はどんどん増してきています
- あそび
-
デカルコマニーの保育|導入するねらい、やり方と指導案について
デカルコマニーという技法の絵画を保育園での制作活動でも取り入れている所が増えてきています。デ