保育園の運動会|服装や使用する曲、運動会の競技内容を学ぶ(2017/07/02)
「運動会」は、保育園の年間行事の中でも大きなイベントの一つです。園児たちは、本番当日に向け、競技や遊戯の練習を重ねその日を楽しみにしています。また、保育士は運動会のためにあらゆる計画をしていくことが必要になります。園児にとって思い出に残る楽しい運動会にするために、準備すべきことを確認しておきましょう。
目次
1、保育園の「運動会」とは
保育園における運動会は特別な日。子どもにとって大きな経験の場となります。また、保護者に成長をみせる機会の場でもあります。みんなが楽しみにしている運動会で大切にすべきポイントをここでいくつか確認してみましょう。
1-1、運動会は「経験」がいっぱい
運動会は、普段の園生活とは違った体験が詰まった特別なイベントです。身体を思い切り動かすこと、お友達と協力すること、保護者たちが応援に来てくれていること。このような場で一生懸命何かに取り組むことは、子どもの大きな「経験」となり成長につながります。保育士は、運動会を通して子どもにどのような体験をしてほしいのかを想像しながら計画を進めていきましょう。
1-2、おうちの人との「ふれあい」
運動会では、保護者が見守る中で競技が行われます。子どもは、見守ってくれているという嬉しい気持ちや緊張で、はりきって競技に取り組むことでしょう。また、保育園の運動会では、「親子競技」があります。園児とその親がいっしょに競技に取り組むことで、親子のふれあいを深め、楽しい思い出の一つになります。運動会は、親子の絆を深める役割もあるのです。
1-3、「仲間」と協力する
幼児のクラスになると、遊戯やダンス競技を行う園もあります。このような団体競技は、子どもの協調性や社会性を育むきっかけとなり、仲間で達成することの喜びを感じます。保育士は、子ども同士のかかわりも大切にしながら運動会に向けて準備していきましょう。
2、保育園 運動会の「服装」
運動会は身体を思い切り動かす日です。園によって指定する園児の服装は異なりますが、どのような服装が考えられるのかをいくつか例にあげてご紹介しましょう。
2-1、指定の「体操着」
出典元:ジャクエツ
保育園によっては、入園時に指定の体操着の購入をするケースがあります。運動会だけでなく、遠足や体操教室、園外保育などで使用することもあります。指定の体操着がある園は、運動会当日も体操着で参加します。
2-2、自由な「運動着」
指定の体操着がない保育園では、園児は自由な「運動着」で参加することが多いようです。動きやすいTシャツやズボンなど、わかりやすい指示を伝えておくと保護者も準備しやすいでしょう。幼児が体操着の園でも、0~2歳児の小さなクラスは自由な運動着のケースがほとんどです。
2-3、「体操帽」
出典元:ジャクエツ
運動会で欠かせないのが体操帽です。園児は、クラス別や赤白で色を分けてかぶります。識別の他に怪我の予防や熱中症対策にも役立つので、きちんとかぶるように指示しましょう。
運動会当日の服装は、園によってさまざまです。保護者の人には、あらかじめ「園だより」や「クラスだより」などでわかりやすいように指示しておきましょう。
3、保育園の運動会の「曲」
運動会の雰囲気を盛り上げるBGMや行進曲などの音楽。これらの準備も保育士の大切な仕事です。ここでは、目的別におすすめの運動会曲を収録したCDをご紹介しましょう。
3-1、運動会の「定番曲」
運動会でよく耳にするファンファーレや行進曲、BGMなどを集めたCDです。流行に流されず毎年使用できるので、園でも定番のCDとなってくれそうです。
出典元:日本コロムビア
出典元:キングレコード
3-2、「テーマ」で統一した曲
保育園によっては、毎年の運動会に「テーマ」を掲げるケースもあります。たとえば、「オリンピック」や「お祭り」「物語」など、その内容はさまざま。テーマを決めると競技にも統一感を出しやすくなることがメリットです。運動会CDにも、このようにテーマに沿ったものがいくつか紹介されています。
出典元:日本コロムビア
こちらは「ファンタジー」がテーマの運動会CD。ディズニー音楽をはじめ、子どもたちがよく知る音楽を運動会バージョンにアレンジしています。
出典元:世界文化社
「お祭り」をテーマにしたこちらの運動会CD。遊戯やダンス音楽をはじめ、かっこいいお祭りの雰囲気を味わえる曲がたくさん入っています。説明が載った本もついているので、ネタに困った保育士さんにおすすめです。
3-3、子どもの「大好き」曲
子どもの好きなアニメやJ-POPの曲を集めた運動会CDも人気です。子どものやる気をさらに引き出すためにも、楽しい音楽を選んで運動会にとり入れていきましょう。
出典元:日本コロムビア
出典元:日本コロムビア
4、保育園の運動会の「競技」
運動会で行われる競技は、園の個性が光る部分です。毎年定番の競技やオリジナルの競技、親子で楽しむ競技など、さまざまな内容があります。ここでは、おすすめの競技を内容別にいくつかご紹介しましょう。
4-1、乳児は身体を楽しく動かす競技
運動会には、0~2歳くらいの乳児も参加することもあります。保育所保育指針には寝返り、はいはい、お座り、伝い歩き、立つ、歩くなどそれぞれの状態に合った活動を十分に行う。とあり、この時期それぞれの動きを活かしてあげることの大切さを指摘しています。ハイハイや歩き始めの子どもには、身体を楽しく動かす競技を考えてあげましょう。たとえば、マットを敷いて安心してハイハイができる環境をつくったり、子どもが興味を示すような装飾を飾っても楽しいですね。もちろん、乳児クラスは親子参加になるので、保護者にあらかじめその旨を伝えておきましょう。
出典元:恵愛保育園
出典元:恵愛保育園
4-2、「競う」ことの楽しさを知る競技
普段の生活では、子ども同士で競う場面はなかなかありません。運動会は、そのような経験ができる特別な機会なのです。かけっこをはじめ、リレーや鈴割り、玉入れや騎馬戦など、子ども同士が真剣に競う競技を取り入れてみましょう。子どもの達成感や悔しい気持ちが心身の成長にもつながるはずです。
4-3、表現力を活かす「遊戯・ダンス」
保育園の多くは、運動会之競技に遊戯やダンスをとり入れています。保育所保育指針に感じたことや思ったことを描いたり、歌ったり、体を動かしたりして、自由に表現しようとする。とあるように、音楽に合わせて身体を動かすことで、表現を楽しむことができます。また、クラスの仲間といっしょに遊戯やダンスを楽しむことで、協調性や社会性を育みます。内容は、子どもの年齢や発達段階に合わせたものを考えていきましょう。
運動会の振り付けで使える人気のダンス曲・動画7選|保育のヒントでは、ダンス競技におすすめの曲や振り付けをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
5、運動会の「時期・時間」
運動会を行う時期や時間は、その園によって異なります。より良い運動会にするためにも、時期や時間のメリット・デメリットをそれぞれ考えてみましょう。
5-1、運動会の「時期」
運動会を行う時期は大きく分けて「春」と「秋」の2通りに分かれます。春は5~6月が多く、気候的にも過ごしやすい時期なので運動会当日も心地よく参加できます。ただし、新年度が始まってから間もない時期なので、クラスがまとまりづらいことや準備期間が少ないことがデメリットです。春に運動会を行う場合は、計画的な見通しが必要になりそうです。
秋の運動会は、9~10月に行われるケースが多いです。この時期は、まだ暑く子どもによっては体力的に厳しいことが難点です。また、練習期間は真夏になるので、熱中症などの対策も必要になります。子どもにとっては、担任保育士やお友達同士の関係が深まっている時期なので、一人ひとりの力を最大限に発揮できることがメリットと言えるでしょう。
いずれにしても、運動会の時期は保育園の年間行事との兼ね合いも関係します。園の職員でよく話し合って、適切なタイミングを考えましょう。
5-2、運動会の「時間」
運動会の開催時間は、競技の数によってさまざまです。多くの場合が午前9時~午後14時くらいの間で行われているようです。午前は体力の少ない乳児クラスや年齢の小さなクラスの競技を中心に進行するのがおすすめです。昼食後の午後は3~5歳クラスの見せ場を集めることで、保護者の人が注目しやすくなります。出番を待つ子どもの集中力や体力などのバランスも考えて時間帯や競技の順番を計画しましょう。
まとめ
保育園の運動会は、あくまで子どもが主役の行事です。子どもが楽しめることを第一優先に計画していきましょう。また、準備をする保育士同士でよく話し合いを行うこともより良い運動会づくりには必要なことです。アイデアや情報を共有して、運動会を素晴らしいものにしましょう。
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