クイズ・なぞなぞ|謝恩会、出し物で簡単にできる動物シルエット(2017/05/29)
保育のあらゆる現場で活躍する「クイズ」や「なぞなぞ」。松本和美氏の「幼児期における文字への気づきと学びを深める保育教材について」には、
なぞなぞは、自分の考えたことを表現できるようになり、覚えた言葉を使って自分の考えをだれかに伝えたいという気持ちが芽生えてくる幼児期に合った遊びと言える。
とあるように、子どもたちは、どのような問題を出されてもうれしそうに答えを考えます。ここでは、さまざまな場面に応じたクイズやなぞなぞをご紹介します。子どもが楽しめる環境づくりを心がけて、クイズ大会を盛り上げていきましょう!
1、簡単なクイズ・なぞなぞ集
クイズが大好きな子どもでも、やはり問題が難しすぎてしまってはつまらなくなってしまいます。子どもの考える力に合わせて、簡単な問題から徐々にレベルアップしていくようにしましょう。ここでは、比較的簡単なクイズやなぞなぞを集めてみました。
1-1、どこでもできる「マルバツクイズ」
マルバツクイズは、答えが2択に絞られるので発言が苦手な子も楽しくクイズに参加できます。「マルか、バツか」と質問すればどのようなことでも問題にできるので、空いた時間にチャレンジしてみましょう。ここでは、「ようちえん○×クイズ」を参考にしました。
例)・5がつ。こどものひには、かぶとをつくったり、かしわもちをたべたりします。マルかバツか?→「○」
・5がつ。ははのひには、おじいちゃんカーネーションをあげます。マルかバツか?「×」
1-2、「バスレク」クイズ・なぞなぞ
室内やバスの車内などの狭い場所では、クイズやなぞなぞが便利です。子どもは、頭を使って楽しめるので、飽きずにバスの移動時間を過ごすことができます。ただ出題するだけではなく、クイズの形式を変えて、保育士がジェスチャーなどを行っても楽しめますね。「なぞなぞようちえん」を参考にクイズやなぞなぞを見てみましょう。
例)・からだじゅうにけがはえているむしで、「ちょう」や「が」のこどもって、なーんだ??→「けむし」
・そとからかえったときに、みずでくちやのどをすすいできれいにすることをなんていう??→「うがい」
1-3、「出し物」クイズ・なぞなぞ
運動会や遠足などでもクイズを楽しむことができます。親子で参加すれば、子どもと答えを考えながらふれあう時間になりますね。広い園庭や公園で行うときは、マルとバツクイズがおすすめ。マルとバツのスペースをつくり、その中に移動して回答してもらいます。園や保育士のことをクイズにすると盛り上がりますよ。
例)・○○先生の好きな食べ物はラーメン。マルかバツか?
・保育園にはトイレが10ヶ所ある。マルかバツか?
2、影絵を使った「シルエットクイズ」集
こちらも子どもが大好きな「シルエットクイズ」。問題となるものの影を見て、どのようなものなのかを当てるクイズです。色や模様が見えない分、形の認識が問われます。わからないときは、少しずつヒントを与えるとさらに楽しむことができます。影の作り方はさまざまあるので、場面に合った方法で行いましょう。
2-1、「ペープサート」を使ったシルエットクイズ
答えとなるものをペープサートにして光を当てれば、簡単にシルエットクイズができます。影を映し出すものは、白い大きな布や、薄い紙などでもOKなので、あるものを使ってチャレンジしてみてください。
2-2、「交通安全」のシルエットクイズ
園の子どもたちに、交通ルールを伝えるための「交通安全教室」。中でも、標識や信号を覚えることは大事なことです。このようなときも、シルエットクイズをとり入れることで大切なことを楽しく覚えていくことができます。みんなでどのようなサインなのか、影を見ながら考えてみましょう。
2-3、「動物」のシルエットクイズ
動物園の遠足前などに、動物のシルエットクイズをやってみましょう。子どもは知っている動物が出てくると、きっと大喜びするはずです。動物の特徴を捉えるきっかけにもなるので、遠足の導入としてぜひ試してみてください。
例)・寒いところにすむ白くてふわふわの動物なーんだ?→「シロクマ」
出典元:「かげえなぞなぞ」
・とても頭がいいサルの仲間はなーんだ?→「チンパンジー」
出典元:「かげえなぞなぞ」
2-4、「食育」のシルエットクイズ
食育を楽しむ方法はたくさんありますが、シルエットクイズでももちろん楽しく食材について学ぶことができます。野菜や果物はそれぞれの特徴がさまざまなので、実物をそのまま影に映してみましょう。色や味のヒントを出すと、子どもはさらに楽しく考えることができます。中には珍しい野菜や果物もおりまぜて、子どもの興味を引きつけていきましょう。
例)・シンデレラが乗る馬車に変身した野菜なーんだ?→「カボチャ」
出典元:「かげえなぞなぞ」
・南の島でたくさんとれる甘い果物なーんだ?→「バナナ」
出典元:「かげえなぞなぞ」
2-5、「魚」のシルエットクイズ
食育ではもちろん、水族館の遠足の導入には魚のシルエットクイズをしてみましょう。普段目にするスーパーでは、魚や魚介は既に切り身になってしまっていることが多いので、子どもたちが魚の特徴を知る機会になります。大きな魚、細い魚、イカや貝など、海にいるさまざまな生き物を映して楽しみましょう。
例)・海にすむ強い生き物なーんだ?→「サメ」
出典元:「かげえなぞなぞ」
・卵を産むために海から川に戻ってくる魚はなーんだ?→「サケ」
出典元:「かげえなぞなぞ」
2-6、「さつまいも」のシルエットクイズ
さつまいも堀に行くまえに、さつまいもの形がどのようなものなのかをシルエットクイズで確認してみましょう。イモといってもさまざまな種類があります。じゃがいもや長芋なども映し、イモの形を比べてみましょう。さつまいもを掘ったときの感動がさらに高まるはずですよ。
3、行事別おすすめの「クイズ・なぞなぞ」集
園の行事をさらに楽しく盛り上げるために、クイズやなぞなぞは欠かせません。その行事に関連した問題を出すことによって、子どもの知識や理解をさらに深めるきっかけとなります。難しい場合はヒントを加えながら、クイズを楽しみましょう。
3-1、七夕の「クイズ・なぞなぞ」
七夕は毎年短冊に願い事を書くだけで終わってしまうというクラスも多いのではないでしょうか。マンネリになってしまった行事には、クイズやなぞなぞ大会をとり入れて、さらに楽しく盛り上げましょう。
例)・1年に1度の七夕の日、出会うことのできる二人の名前は?→「おりひめ・ひこぼし」
・七夕の日、願い事を書いた短冊をかける葉っぱは?→「ささのは」
3-2、クリスマスの「クイズ・なぞなぞ」
クリスマスで「クリスマス会」を開くとき、出し物のスキマ時間にできるクイズを準備しておきましょう。クリスマスに関するクイズを出すと、子どもたちの気持ちもさらに楽しく盛り上がるはずです。
例)・クリスマスの日、みんなにプレゼントを届けてくれるおじさんは誰?→「サンタクロース」
・クリスマスのときに飾る大きな木の飾りはなーに?→「クリスマスツリー」
3-3、節分の「クイズ・なぞなぞ」
節分にも楽しいクイズやなぞなぞをとり入れてみましょう。節分の由来や、オニに関するクイズをしてから豆まきを楽しみましょう。
例)・豆まきをするときの掛け声は、おにはそと、なにはうち?→「ふく」
・桃太郎がオニ退治に向かったオニが住む島の名前は?→「おにがしま」
3-4、ひな祭りの「クイズ・なぞなぞ」
ひな祭りでは、雛人形を飾る園も多いはずです。どの人形がどのような人なのかをクイズにして楽しく覚えましょう。「ひなまつり」のうたからヒントを出すと子どもにわかりやすいですね。
例)・お雛様とお内裏様のそばで明かりをつけるためのものはなーに?→「ぼんぼり」
・ひな祭りを楽しくお祝いするために笛や太鼓を演奏する5人は誰?→「五にんばやし」
3-5、謝恩会の「クイズ・なぞなぞ」
卒園式のあとに、園での生活や思い出に浸る謝恩会。思い出をみんなで楽しく語り合えるきっかけとなるようなクイズやなぞなぞをみんなで楽しみましょう。子どもだけでなく、おうちの人でも答えられるような内容を考えましょう。
例)・みんなでいもほりをした公園はどこ?
・運動会のときに踊ったダンスはなーに?
まとめ
クイズやなぞなぞは、出題する方法や場面によって無限大に広がるお楽しみです。子どもが興味を惹きつけられるような楽しい問題を考えて、あらゆる場面でとり入れていきましょう。また、子どもが言葉や話の認識を高めるきっかけにもなるので、保育士は「正しい言葉」を使って問題を出すように心がけましょう。
参考文献
幼児期における文字への気づきと学びを深める保育教材について (松本和美|2015)
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