保育士の職務経歴書の書き方|職務内容で上手に自己PRする10の方法(2017/07/24)
採用を決めるにあたって、まず採用担当者の方が目を通すのは履歴書や職務経歴書といった書類になります。どれだけ熱意を持って面接を受けていても基本的な書類を作成するマナーが間違っていたり、何を伝えたいのか分からないような内容を記していたらせっかくの魅力も半減してしまうので、どのような職務経歴書を作成するのが好印象なのかを、具体的な書き方の案で見ていきましょう。
目次
1、保育士を目指す職務経歴書の書き方
転職する際に必要となってくるのが履歴書と職務経歴書です。
保育士の履歴書の書き方で詳しく説明したように、履歴書とはいわば自分のプロフィールを採用してもらう保育園に知ってもらう為の書類となります。自分がどのような人間なのかを自己分析し、自分の魅力を伝える内容にしていく必要があります。
それに対して、職務経歴書はこれまでどんな仕事を経験してきているのかをまとめていく書類です。ハローワークインターネットサービスによる「履歴書・職務経歴書の書き方」を参考にすると、履歴書や職務経歴書は採用・不採用を決める大きな判断材料となるので、しっかり自分をアピールするポイントを押さえておきましょう。
では、職務経歴書を作成する10個のポイントを見ていきます。
①書く前に書きたいことを整理する
いきなり書き始めるのではなく、まずは別紙に箇条書きにこれまで経験したことや、アピールできそうなところを羅列していきます。保育士の職務経歴書のサンプルなどを見て、どのようにまとめたらいいのかを参考にするのもおススメです。初めにこういう職務経歴書を作成しようという全体的なイメージを自分の中でまとめてから実際の作成に移りましょう。
②自分のアピールポイントをまとめる
職務経歴書に記す全体的なイメージが掴めたら、その中でどこを自分のアピールポイントにしていくのか焦点を定めていきます。これまでの保育士の経験で工夫してきたポイントをまとめたり、学校で専攻してきた中でピアノに力を入れてきたなどアピールできるところを記載していきます。
③アピールするポイントを見出しに書く
最もアピールしたいところを上段に持ってきます。記載欄のスペースにもよりますが、「保育で大切にしてきたこと」といった見出しを作り、見て欲しいところを強調して書くと採用担当者の方にもアピールポイントが伝わりやすいです。
④応募先企業に応じた内容を書く
応募する保育園の方針を調べ、自分の保育観と共通する部分を書くようにしましょう。採用先の保育園の求めている資質とマッチしていることが職務経歴書から伝わった方が採用担当者の方の目にも留まります。
⑤見やすい書き方を心掛ける
自己PRがたくさんあるからといって、長文で書き連ねると何が伝えたいのか肝心のところが伝わりにくくぼやけた文章となってしまいがちです。なるべく簡潔に要点をまとめた短文となるように意識して書いていきます。
⑥経験したことのある仕事は全て記載しておく
一見、保育とは関係なく思える仕事でも思わぬところで応募先の保育園の特色とマッチするなど、どこが採用担当者の方の目に留まるか分かりません。これまで経験してきた職歴などは省略せずに書いておきましょう。
⑦これまでの経験で保育に繋がりそうなところを書く
保育とは関係のない仕事をしていても、「前職で子どもと接する機会が多かった」「ご高齢の方と接する仕事で人への思いやりの心を学んだ」など、保育の仕事と繋がっていきそうなポイントを見つけ記載していくと、これまでの経験を活かして次の保育の仕事へと繋げていくことができます。
⑧面接でのやり取りを想定する
面接は履歴書や職務経歴書を基に行っていくことになります。自分の記した内容について補足説明を求められたり、意見を聞かれることもあります。書類の内容と矛盾してしまうことのないように、自分の中で整理した答えを書いていくようにしましょう。
⑨自己PRが鍵となる
何といっても職務経歴書は自己PRの欄が鍵となります。保育に対する思いや考えを記すことができる為、担当採用者の方も保育園の方針と方向性が合っているかなどをチェックしていきます。魅力的な人材だと思ってもらえるような自分の強みを強調して書いていきましょう。
⑩採用担当者の気持ちになり読み返す
全て記入し終えたら、採用担当者の気持ちになり今一度全体に目を通してみます。矛盾しているところはないか、説明不足な点はないかなど客観的に見て、魅力的な職務経歴書になるよう工夫をしていきます。
1-1、保育士の職務経歴書のテンプレート・フォーマット・見本
ハローワークインターネットサービスの履歴書・職務経歴書の書き方に、職務経歴書の見本例が掲載されています。掲載されているのは、同じ職種へ転職する場合の記入例ですが、全体的なイメージを掴むことができます。記入例にもあるように、職務経歴はなるべく詳しく記載しましょう。どのような仕事を行っていて、どのような経験を積んできたかが一目にして分かるように書かれていると採用担当者の方にも正確に経歴が伝わりやすくなります。また、活かせる能力の項目のように、強調して伝えたいことを見出しのようにして、まとめていくと簡潔で分かりやすい文章となります。
出典:最新最強の履歴書・職務経歴書〈’19年版〉 (成美堂出版|矢島雅己|2017年6月)
また上記のような職務経歴書の書き方をまとめた本にも豊富な見本例が掲載されているので、自分の状況別に参考にすることができます。採用担当者目線の声も多数掲載されているので、どこをチェックされているのかを容易に掴むことができます。職務経歴書の記入の仕方に迷ったら1度こうしたビジネス書を手に取ってみるのもおススメです。
2、保育士を目指す職務経歴書の職務内容の書き方
職務経歴書に記載する職務内容についてですが、履歴書・職務経歴書の書き方のように時系列順に記載していきます。勤めていた会社名や保育園名を省略せずに正式名称で記していきます。職務経歴は〇〇年とだけ書くよりは、〇〇年〇月~〇〇年〇月(〇年〇ヶ月)と、どのくらいそこで勤めていたかがはっきりと分かるように記載した方が分かりやすい書面となります。そして、そこで自分はどのような役割を行っていたのか(保育園なら年少クラスなどと記載する)採用担当者の方に伝わるように書類を作成していきます。どのような仕事内容をしていたのかも添えると一層伝わりやすい文章となります。
3、保育士を目指す職務経歴書の自己PRの書き方
最後に職務経歴書の自己PRですが、採用担当者の方の心を掴むような魅力的な文章を考えましょう。これまでの職務経歴から、何がこの先の保育で活かせるのかなどを記入していきます。例えば、事務職でパソコンのスキルを持っているから保育園で作成する便りなどをスムーズに作成することができるなどといった、一見保育とは関係のないような職種でも活かせる経験はないかを思い起こし自分の武器と変えていきます。何事にも真摯に取りくむなど、仕事をするにあたって大切にしてきたことをまとめて自分のアピールポイントとして伝えていきます。また、自分の目指す保育士の姿など、これからどのようにしていきたいかを記していくのも効果的です。その際は、応募する保育園の方針や特色をしっかりと調べ、自分の保育観と相違がないかもチェックしておきましょう。
転職・再就職のための「自己PR文」の書き方 (日本実業出版社|和多田保|2012年3月)
こちらも自己PRに特化した専門書が出版されているので参考にすることができます。
特にPRできる学歴や職歴がなくても、魅力的な人材に見える自己PRのポイントが多数収録されているので採用担当者の心を掴むポイントを学んでいくことができます。自己PRの書き方に悩んだ際に、活用してみてください。
まとめ
保育園に転職する際に提出する書類の職務経歴書についてまとめてきました。履歴書や職務経歴書は、採用の合否を決めるとても大切なものとなります。魅力的な文章となるように、基本的な書類の書き方をきっちりと調べマナーに従って作成していきます。書類を作成するときは、読み手の目線になって読み返し、簡潔で分かりやすい文章となるように工夫しながら書いていきましょう。どのような文章を書いたらいいか分からない時は、ビジネスマナーの本などを参考にすると分かりやすいです。
参考文献及び参考サイト
履歴書・職務経歴書の書き方 (ハローワークネットサービス)
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