幼児と楽しむ磁石工作の10のアイディアについて(2017/11/26)
磁石の磁力を利用して動きを楽しむ工作を紹介していきます。磁力のふわふわとした不思議な動きに子どもたちは夢中になるのではないでしょうか。磁石工作をまとめた本から幼児と一緒に楽しめる磁石工作の10のアイディアについてまとめていくので是非参考にしてみてください。
1、磁石工作で楽しむくるくる
初めに磁石工作で楽しむくるくるについてまとめていきます。
①くるくる回転つりぼりゲーム
出典:アイデアデータベース(学研キッズネット)
こちらはギアを使ってくるくると回る動きがおもしろい釣り堀ゲームが楽しめます。釣り竿の糸の先に磁石が付いていて、釣り堀の中の動く魚をねらいを定めて釣りあげます。ナットやネジを使う工程があり、やや難しいですがダンボールやプラスチックなど身近なもので作製することが出来ます。
ギアはこちらのシートをA3サイズに印刷してダンボールに貼り付けて切り抜けば使用出来るので、失敗する心配なく作製することが出来ます。ギアにハンドルを付ければ動かせるので、釣る人とハンドルを動かす人に役割分担して釣り堀ゲームを楽しんでいきましょう。
②磁石の力で宇宙飛行
ダンボールやボール紙で作った丸い形の中央をくり抜きビー玉やスーパーボールを中に入れます。ボールには磁石シールを貼っておきます。丸い紙の部分に色画用紙を重ねて星を描くなど宇宙を表現していきます。そこまで出来たら土台の方は完成です。
続いて、画用紙を二つ折りにして真ん中に対極の磁石を取り付け、表にロケットの絵を描きます。土台にロケットを近づけると、磁石が反応してくるくると回り、宇宙飛行をしているようなイメージが楽しめます。
2、磁石工作のリニアモーターカー
③走れ!リニアモーターカー
磁石を一直線に並べて、両側に金属のレールを敷き、レールに電流を流すと上に乗せた模型がリニアモーターカーのように走り出すという仕掛けです。動画でイメージが紹介されていますが、勢いよく走りだす姿が迫力満点で子どもたちも喜ぶのではないでしょうか。
出典:NGKサイエンスサイト
上記の参考画像のように仕掛けはやや難しいので子どもたちに作製してもらうのは困難かもしれませんが、なぜこの仕掛けでリニアモーターカーが走り出すのかなどの原理を易しく説明すると興味が増すと思います。「ここを繋ぐと車が走るんだよ」と実験のように手順を見せると一層盛り上がるでしょう。
④100均の材料で作れるリニアモーターカー
こちらのリニアモーターカーも先程と原理は同じですが、こちらは100均で売っている材料と電池でリニアモーターカーを作れるのでとても手軽です。100均で透明な下敷き、アルミテープ、マグネット、メラニンスポンジを購入し、下敷きを細長く切ってレールにします。そして両面テープをくっつけ、そこにマグネットを磁気が反発するように並べ両端にアルミテープを貼り動きが滑らかになるようにします。ここまで出来たら土台のレールは完成で、走らせる車の作製に移ります。車はスポンジを正方形に切り、下の部分にコの字になるようにアルミテープを貼り付けたら車も完成です。コの字になっている部分をレールに挟むようにしたらリニアモーターカーの出来上がりです。
3、磁石工作のおもちゃ
⑤ひらひらちょうちょう
ペットボトルのふたにキリで穴を開けてたこ糸を通します。ふたの裏側には磁石を貼っておきます。上にちょうちょうなど好みの動物を画用紙で作り飾りを作ります。花は、トイレットペーパーの芯を軸に、画用紙で花びらを作り、画用紙の裏側に磁石を貼ります。たこ糸を持って花に近づけると、くるくると不思議な動きを見せるのでちょうちょうが飛んでいるようなイメージを楽しむことが出来ます。
⑥磁石の電車
牛乳パックを使用して作る磁石の電車です。牛乳パックの注ぎ口を切り開いて閉じて四角くなるようにします。色画用紙で全体を覆い、窓や線などを付けて電車に見えるようにします。同じように複数、電車を作製したら連結部分に磁石をくっつけて、自由に電車を長くしたりして楽しみます。簡単に作製することが出来るので、子どもと一緒に工作を楽しむことが出来そうです。
⑦魚釣りゲーム
工作用紙に自由に魚など海の生き物の絵を描き、切り取ります。
参考画像のように、2つ折りになるように切り取り、中に磁石を貼り付けて閉じます。同様にたくさん魚を作製したら、割りばしにたこ糸を縛り、先に磁石をくっ付けます。これで釣りゲームの完成です。
磁力を利用して狙った魚を釣り上げていきましょう。簡単な仕掛けながら、意外と難しく時間内で何匹釣れるか競い合ってみると盛り上がります。
4、回転する磁石工作
⑧くるくる回転寿司
寿司が載った皿の下に磁石が貼り付けてあり、テーブルを回すと寿司の皿も回るようになっています。磁石で回るようにムースの粘土で作られ軽量化を図っています。真ん中にいる大将はガチャガチャのカプセルを利用して顔が描いてあり、大変可愛らしいアクセントになっています。回転寿司は子どもたちも大好きなので、夢中になって遊ぶのではないでしょうか。
5、磁石工作の迷路
⑨割りばしで動かす磁石迷路
厚紙などで土台を作り、トンネルや坂道など障害物を作製します。色々な仕掛けがある方が、迷路をする時により楽しめるようになります。仕掛けが完成したら迷路を転がすコマを磁石で作製します。そして割りばしを用意し、割りばしにも磁石を貼り付け、割りばしで磁石のコマを動かして遊びます。なかなか思うように動かせないので、挑戦する意欲を掻き立て盛り上がります。
⑩ピタゴラスイッチ風磁石迷路
U字磁石で迷路を作り、その間をパチンコ玉を転がして遊びます。パチンコ玉が転がり落ちてしまわないように、ゴールのところにはネオジム磁石が取り付けられています。迷路を作る手間がないので簡単に遊べるのが特徴です。磁石の向きを変えて様々なコースで楽しむことが出来るので、ネオジム磁石でゴール出来るように色々なコース設定を試してみるのもおもしろいです。
6、磁石工作の作り方
磁石工作の作り方のアイディアを一冊にまとめている工作本を紹介していきます。
出典:ゆれる!まわる!おもちゃ 重さ・磁石(あかね書房|K&B STUDIO|2017年)
こちらは動くおもちゃを作製することが出来る工作本です。転がったり落ちたりする物の重さの重力と、くっついたり反発する磁石の力を利用したおもちゃのアイディアを16例紹介しています。磁石で滑るフィギュアスケートなど子どもたちも喜びそうな工作が掲載されていて、型紙も収録されているので、材料を用意すればすぐに作製に取り掛かることが出来ます。
出典:電流と電磁石 扇風機キット 基本実験豊富な自由工作キット
こちらは工作キットを使って手軽に磁石工作を楽しむことが出来るものです。このような磁石を使用した工作キットは多数販売されています。200回巻きコイルが加工済みで入っているので手間なく作製出来ます。こちらのキットでは扇風機を作ることができ、電磁石の実験も行うことが出来ます。自由研究などにも使えますし、電流や磁力に興味を持つ子と一緒に研究すると喜ぶでしょう。
まとめ
磁石工作のアイディアを紹介してきました。磁力を利用した不思議な動きを活かして楽しめる工作案をまとめたので、活用場面に合わせて参考にしてみてください。
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