保育士の面接|化粧は?服装はスーツ?質問内容と長所短所の回答例(2017/06/01)
保育士として勤務するためには、各事業所の行う採用試験に合格することが重要となります。試験の中には筆記試験や実技など、知識や技術が問われる項目もありますが、採用担当者と受験者が直接対話する面接も、採用のキーポイントとなり得ます。「知識や技術はある程度自信があるけど、面接は苦手」という人もいるかと思いますが、面接は自分をPRし、保育の現場での就労意欲を訴える絶好の機会でもあります。そこで、就職面接に向けて準備すべきことや対策法をまとめ、実際に面接で出てくるであろう質問の特徴も挙げてみます。保育士として働くという目標をつかむために、面接の攻略を図りましょう。
目次
1、面接に向けた印象をコーディネート
保育士は専門職ですが、就職面接時には相手に与える印象が結果を左右する点は、一般企業の就職面接と変わりません。まずは面接の場にふさわしい印象を作り出すためのコーディネートをしていく必要があります。以下の点を押さえて面接に臨めるように、しっかりと準備しておきましょう。
1-1、服装・身だしなみ
就職面接は、相手に好印象を持たれることが重要です。そのため、頭のてっぺんからつま先まで、身だしなみに気を付けて臨む必要があります。面接の際には、まず服装をどのようにしていけば良いか悩む人も多いと思います。面接なので、スーツで行くのが賢明な選択でしょう。しかし、中には採用試験の際にその人らしさが伝わる服装で来ることを求め、面接でもリクルートスーツの着用を不要としたり、不可にしている事業所もあります。
そこで、第一に清潔感を与えるコーディネートを心掛けるようにしましょう。服装や身だしなみは、常勤・パートなど勤務条件を問わず、就職面接に行く際にはマナーとして配慮すべきです。まず、スーツやジャケットは派手な色にならないように注意してください。シャツは白やパステルカラーなどにして、あまり華美なデザインではなく、シンプルに着こなせる種類の方が良いでしょう。スカートを履く場合は、丈が短すぎないように注意してください。膝ぐらいの丈が調度良いでしょう。女性は派手なアクセサリーや高いピンヒールの着用などは避けましょう。化粧はナチュラルメイクだと清潔感も与えられ、好感触を得やすいです。また、面接に履いていく靴は事前に磨いてきれいにしておきましょう。髪の毛も明るい色は避け、ロングヘアはすっきりとまとめたり、髪が顔にかからないようなスタイルを心掛けると、清潔感が演出できます。
1-2、話し方
面接では基本的には相手の目を見て、笑顔で答えることが重要です。さらに、面接では自分の意見などを分かりやすく伝える話術を身につけることも、ポイントとなるでしょう。相手に対して簡潔に、分かりやすく言いたいことを伝える話し方を身につけたり、自信を持って面接に臨むことにつながります。ですが、話し方にこだわるあまり、肝心の熱意が伝わりにくくなってしまうと逆効果になります。面接では、保育に対する熱意あふれるあなたの魅力をアピールすることも非常に重要となってきますので、自然体であることと簡潔に話すことのバランスを持って臨むように心掛けましょう。
2、看護師の就職面接対策とは
続いて、看護師の就職面接を突破するための対策を紹介します。実行することで就職に対するモチベーションも上がり、本番に向けて自信を深めることにもつながります。
2-1、事前に面接のリハーサルをしておく
面接会場では、初めて会う人から色々なことをきかれるため、独特の緊張感が醸し出される場です。ですのでいきなり面接を受けるのでなく、予め面接独特の雰囲気に慣れておくと、本番の就職面接の場でも緊張感が緩和されるかもしれません。あがり症の人には特に、先に模擬面接を受けておくことをおすすめします。大学・短大・専門学校の現役学生であれば、教職員や進路指導関係者に模擬面接をしてもらう機会も比較的持ちやすいと思います。再就職など中途採用で就職面接を受ける人も、保育士資格者の就労支援を行う公的機関などが各地域にありますので、模擬面接のサポートを受けてみるのも良いでしょう。
また、模擬面接を受けた後は、積極的に面接官役の人からフィードバックを受けるようにしましょう。模擬面接官はそもそも就職指導などを専門としている人たちですので、あなたが話した内容、話し方やしぐさ、目線、言葉遣いなどを細かくチェックし、修正点などもアドバイスしてくれるはずです。本番の就職面接でより好印象を与え、かつ自分の長所やモチベーションを最大限にアピールできるように、模擬面接で得られた修正点を積極的に生かすように努力しましょう。
出典:篠原保育医療情報専門学校・面接練習授業レポート
2-2、面接用のシートを徹底攻略!
面接はあなたの履歴書のほか、事前に提出した面接用の書類に記載された情報をもとに行われることも多いです。事前に提出する書類とは、面接カードとか、ヒアリングシートなどと呼ばれるものです。面接ではこれらの書類に書かれている情報の中から、質問されるケースも多いと心得ておくべきです。ですので、面接用のシートを充実させることも面接対策に含まれる、と考えましょう。
面接用のシートには、志望動機や自己PRのほか、やってみたい仕事、これまでに苦労してやり遂げたこと、スポーツ・ボランティア経験、失敗経験、自身の保育士としての適性、保育士をする上で大切だと思うこと、自身がその事業所に対して貢献できることなど、さまざまな記入項目が存在するでしょう。事業所によってその特色は多岐に渡っており、中には自治体職員として就職する場合、その自治体に対する思いなどを記入させるケースもあります。
基本的にはシートにある質問項目に答える形で内容を埋めていくことになりますが、その中でも特にあなたが「是非面接できかれたい!」と思うこと、つまり面接でアピールしたい事柄につながるような情報を記載することがポイントです。これは、シートに記載した内容から面接での質問が引き出されやすいことを逆手にとって、あなた自身がきいてもらいたいことを予めシートに書いておき、言わば面接での質問を誘導しておくという手法です。ただしくれぐれも、シートの質問の答えとして逸脱しない範囲内の内容で記載することを忘れないようにしてください。
例えシート内に「失敗経験」を記入する欄があったとしても、単に面接で失敗談を語るだけで終わらせることのないように、「その失敗から自分が何を得たか」「失敗経験を通してその後の自分がどのような成長を遂げることになったのか」といったプラス要素を面接の時にアピールできる流れを作れるように、意識しながらシートを作ることが重要です。このようなことからも、面接用シートは攻めの姿勢で埋めていくこともポイントとなるでしょう。出来上がったら就職支援関係者などに内容をチェックしてもらい、フィードバックを受けたら修正も加えて仕上げましょう。
2-3、面接で話せる内容を書き留めておく
ここまで面接対策を進めることができたら、本番の面接で話せる情報や内容が相当ストックできていること思います。それらの内容を予めノートなどに書き溜めておけば、忘れてしまっても思い出すきっかけになります。さらに面接で話せるであろう内容をノートに綴る作業を通して、自分の考えを整理することにもなり、一石二鳥です。
ノートは言わば、あなたが面接の際にアピールできるポイントやエピソードをまとめた「ネタ帳」のようなものです。就職面接の際に、履歴書などに記入した事柄に基づく質問が無く、想定外の質問が続いてしまったという話もあります。そんな時に落ち着いて、臨機応変に答えるためには、日ごろから模擬面接や自己分析を繰り返したりすることでストックしてきたあなた独自の「ネタ」が役立つこともあるでしょう。そのようなネタを文字にしてノートに記録しておくことで覚えやすくなり、いざという時に思い出しやすくなりというメリットがあります。
3、保育士の就職面接で想定される質問・内容・聞かれること
それでは、保育士の就職面接で尋ねられると想定される質問内容の特徴を挙げてみましょう。応答例までは示しませんが、スムーズに答えられるようになるためにどのような心構えや準備が必要なのか、ヒントにしていただければ幸いです。
3-1、あなた自身に対する質問
面接の場ではまず、自己PRや志望動機、長所短所など、あなたの基本的な情報を聞き出す質問が出される可能性が高いです。履歴書や面接用のシートに既に記入済みの質問もあるかもしれませんが、面接官に自分のことを知ってもらう第一歩と考え、簡潔に答えましょう。他にも社会人となるにあたり心がけていることや対人関係で気を付けていること、ストレス解消法などを尋ねられた例もあります。面接官に「この人と一緒に仕事をしたい」と思わせるチャンスにもなる質問ですので、丁寧に真摯に受け答えすることが重要です。
3-2、これまで経験した事に対する質問
面接では、あなたがこれまでにどのようなことを手掛け、経験してきたかをきく質問も出される可能性が高いです。保育実習でのエピソードはもちろん、学生であればサークルやアルバイト、社会人であれば前職での業務内容やボランティア活動など、保育とは関係の無さそうなことでも尋ねられる可能性があります。あなたの人となりを十分に伝えることができるように、現在夢中になって取り組めることがある人は、精一杯その経験を楽しんでおくことが、ポイントとなり得ます。
また、これまでにグループで活動してきたことの中で困難に感じたエピソードを聞き出したり、それをどのように克服したかを答えさせる質問が出た、という話もあります。そう考えると、日ごろから色々な活動を通してたくさんの経験を積み、さまざまなことを感じ取って生活することが、重要であることが分かりますね。
3-3、保育の現場に関する質問
実際に保育の現場で起こり得る事柄に対する意見を質問されるケースもあります。例えば保護者への対応、子供への接し方など、保育士として勤務していく上では避けることのできないポイントに関して、尋ねられることがあります。このような質問に対応するため、日ごろから「もしも保育の現場でこのようなことが起きた場合、どう対処すべきか」といったことを意識して考えたり、自分の意見をきちんと主張できるように習慣づけを行っていくことがポイントとなります。具体的には保育現場で起こりそうな事例やトラブルについて情報を収集したり、専門家の意見を参考にするという方法があります。また、学校などで保育現場に関するロールプレイングやケーススタディー、グループ討論などができる機会があったら、積極的に参加してさまざまな人の意見に耳を傾けたり、自分の考えを的確に伝えるための研鑽を積むことも、大きな前進となるでしょう。
中には「保育で困難だと思われること」や、「目標としている保育士像」について語らせる質問が出たという話もあります。このような質問にもきちんと答えられるために、保育に関する知識をしっかりと身につけたり、実習経験で学んだこと、感じたことを自分の言葉で表現できるような練習を重ねることも、アドバンテージになるでしょう。
■勤務先に対する質問
これまでに挙げてきた質問ポイントは、保育士での就職を志す人に対して共通して投げかけられ得るものです。ですが、保育士といっても「どんな事業所で勤務するか」という点で、微妙に環境が違ってきたりします。ですので、勤務を希望する事業所に関する情報もきちんと集めておくことが重要です。
例えば、自治体職員としての勤務を希望する場合、面接でその自治体の保育状況や子育て支援サービスに関する質問が出てくることも想定されます。「なぜその自治体での勤務を希望しているのか」「公務員として働くことはどういうことなのか」といったことを尋ねられる場合もあり得ます。そのような質問が出てきた時に答えられるように、自分の希望勤務先や勤務地についての研究は怠らないようにしましょう。
まとめ
保育士の就職面接を攻略するための方法も多岐に渡っていますが、「保育士になりたい」という意欲にあふれる人にとっては、それほど困難な内容ではないと思います。むしろ面接対策のために勤務先での保育状況について調べたり、保育に関する見識を重ねることで、ますます勤務意欲が増してくるのではないでしょうか。就職試験は自分に適合した勤務先を探す機会にもなり得ますので、面接にも積極的に臨み、是非あなたにぴったりな職場を見つけてくださいね。
参考文献
東京家政大学2017年度版デジタルパンフレット「卒業生の就職活動報告記」
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