CDと保育|オペレッタ劇、体操、発表会などで使えるCD販売店の紹介(2017/04/24)
保育園のCDは、園での保育にもはや欠かせないアイテムの一つです。歌はもちろん、リズムや体操、ダンスやオペレッタなど、あらゆるシーンで保育士の音楽面でのサポートをしてくれます。では、一体どのような活用方法があるのか、いくつかチェックしてみましょう。
目次
1、保育園のCDの活かし方
保育環境の中で、なくてはならないのが「音楽」です。音楽をとり入れた歌やリズム遊び、オペレッタなどは、子どもの音感を育むだけでなく運動能力や言葉の発達にもつながっていきます。
1-1、多くの園で活躍する音楽教材
NHKのメディア研究部小平さち子氏の「幼児教育におけるメディアの可能性を考える」での調査には、対象の園で77%がCDやMDなどの音楽教材をとり入れている、という結果が出ています。保育士が伴奏するピアノはもちろんですが、子どもたちが音楽を豊かに楽しむために活用されているようです。
1-2、効率的に保育にとり入れること
保育CDは、それ一つで簡単にさまざまな歌や音楽を子どもに聴かせることができる便利なものです。ただし、CDをとり入れすぎるのも良い保育とは言い切れません。子どもはそれぞれ独自の音楽への感覚をもっていて、そこに保育士が介入しすぎてしまうことは個性や自発的な音楽を失ってしまうことにつながる可能性があるからです。持田京子氏、金子智栄子氏らによる「子どもの創造的音楽表現に及ぼす保育者の影響」には
保育者は子どもに一方的に音楽的な環境を与え,獲得させたいといった考えに陥りやすい.今回の研究から習慣から決まった歌を歌うことや,大人にとって分かりやすいリズム,メロディ,ハーモニーといった音楽をさせることを優先してしまう保育者の介入は,却って子どもの創造的な表現を中断させる可能性があることがわかった
とあり、保育士が子どもの創造力を妨げてしまっていることに触れています。保育CDを活用する場合、どのような場面でとり入れるかが保育士の手腕となるようです。
2、保育CDを「発表会」にとり入れよう
このようなことを踏まえたうえで、保育士は常に子どもたちに楽しく音楽を提供していくことが必要になります。保育の中でも、保育CDが最も活躍すると言えるのが「運動会」や「発表会」などのイベント。では、どのようなCDを活用していけばよいのか、いくつか例をみながらチェックしてみましょう。
2-1、保育CD 「おおかみさん」
小さなクラスにおすすめなのが「おおかみさん」という歌あそびです。「おおかみなんかこわくない」と森をお散歩する設定です。歌の途中、「おおかみさーん」と呼ぶとおおかみのセリフが入り、その言葉に合わせて子どもはポーズをとります。たとえば「いまシャツを着ているところだよ」というおおかみさんの言葉には、シャツを着る仕草をするのです。最後にはおおかみが追いかけてくる設定。おおかみから逃げて楽しむ子どもがかわいらしい一曲です。以下のCDにも収録されています。
出典元:楽天市場
2-2、保育CDを用いたオペレッタ・劇
大きなクラスになるとCDの歌や曲に合わせてミュージカル調の劇をすることもできます。劇の内容は様々で、歌や曲と一緒にセリフが入っているもの、歌のみで構成されているものなどがあります。子どもの年齢や興味に合わせて、適切なものを選ぶことが重要なポイントになります。ここで紹介している「てぶくろ」のオペレッタCDは、3~4歳児が対象となっています。主な2曲をくり返す形でストーリーが進んでいくので、子どももすぐに覚えることができます。
出典元:乳幼児保育研究所
2-3、保育CDを用いた体操
保育CDには、発表会で子どもたちが楽しめるダンスや体操の音楽も幅広く展開しています。子どもに人気の「ケロポンズ」が提供している「ケロポンズのいち・にのたいそう2」には、親しみやすいオリジナルの曲が収録されています。身体が自然に動いてしまうような楽しい音楽と、面白い身体の動きで、普段とちょっと違った体操を楽しんでみませんか。
出典元:カエルちゃんショップ
3、保育園で使えるCDの販売店について
保育園のCDは、CDショップや書店などにはもちろん、子ども向けのお店をみると販売されていることが多いです。特に便利なのが保育CDをはじめとする保育教材を中心に販売しているオンラインショップ。幅広い品揃えと、シーズンに合ったおすすめのものを紹介してくれるので、楽しく選ぶことができます。
3-1.保育園のCDは視聴してから決めよう
聞いたことのあるお馴染みの曲があれば、オリジナルの曲もたくさんあります。子どもが歌ったり踊ったりする音楽を選ぶとき、そのテンポや曲調、難易度を確認してから購入したいですよね。保育CDのオンラインショップには、曲を視聴できるものもあります。それでは、いくつか視聴が可能なオンラインショップを覗いでみましょう。
幼稚園・保育園・小学校向けのCDの専門ネットショップ「アイアイ・キッズランド」は、まさに保育CDを専門に扱っているネットショップサイトです。多くのCDは視聴が可能で選びやすいのがうれしいですね。イベント別におすすめを紹介しているので、ネタに困ったときの手助けをしてくれます。
保育士・幼稚園教諭のためのオンラインショップ「Hoick」も、保育CDをはじめ絵本や紙芝居、保育本などを幅広く取り揃えるオンラインショップです。CDの視聴はもちろん、アレンジの仕方や活用方法など、保育に活かしやすい術を提案してくれます。シーズンに合わせてさまざまな特集もしているので、保育がマンネリ気味になっている保育士さんはぜひチェックしてみてください。
最後にご紹介するのが「乳幼児教育研究所」です。阿部直美・中谷真弓・浅野ななみ氏らを中心に、乳幼児の発達やあそびの研究をしているサイトです。オリジナルにつくられた歌や手あそびうた、オペレッタのネタもたくさん紹介しています。また、エプロンシアターやパネルシアターの演じ方の基礎を教えるページもあり、保育士が知りたい情報もたくさん集まっています。保育士初心者の方には心強いですね。このほかにも、保育CDを専門的に扱っているオンラインショップはたくさんあります。保育の中に音楽をとり入れたいときは、視聴しながらCDを探してみましょう。
3-2、保育園のCDの品ぞろえが豊富な新星堂
実は最近、一般のCDショップにも「保育CDコーナー」を積極的に設ける店舗が増えてきているのをご存知ですか?保育の在り方が見直されている中、保育士以外にも、家庭で保育CDを活用したいと来店する親御さんも多いようです。ここでは、新星堂の保育CDを多く扱っている店舗をご紹介しましょう。
「新星堂アルカキット錦糸町店」は、保育CDを多く販売しているだけでなく、運動会用、発表会用などと見やすく種類分けもされているので、お目当ての保育CDがすぐに見つかるお店です。CDのほかにも、教材本や楽譜など保育に役立つ資料が幅広く展開されています。お出掛けついでに足を運んでみましょう。
出典元:新星堂
ほかにも、新星堂には規模は異なりますが保育教材や保育CDを取り扱っている店舗がいくつかあります。まずは問い合わせをしてから来店してみましょう。
まとめ
保育CDは、保育士の活用方法によって子どもの音楽表現をのばしたり、反対に強制してしまうこともあります。子どもの創造力や表現力を大切にしながら、保育に楽しくとり入れていけるようにしましょう。また、新しいあそびのアイデアを発見するきっかけにもあるので、オンラインショップや店舗を覗いてみましょう。
参考文献
幼児教育におけるメディアの可能性を考える (小平さち子|2015)
子どもの創造的音楽表現に及ぼす保育者の影響 (持田京子・金子智栄子|2008)
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