保育士も注意が必要?子どもには言ってはいけない10のフレーズ(2016/03/17)
「お父さんが帰るまで待ってなさい」「お姉さん/お兄さんを見習いなさい」といったフレーズを使う人は少なくなってきました。ですが、実はまだまだ子どもに言わない方がいいフレーズがたくさんあるのです。
目次
1. よくやったわ!その調子!
子どもが何かできるようになったとき、「よくできたね」「その調子!」といったフレーズを使いすぎると、子どもの自立心を阻害し、親のほめ言葉に依存させてしまうことがあります。例えば、子どもが試合に勝ったときには、「いい試合だった!」とほめるより、「いいアシストだったね!ちゃんとチームメイトのことを見て動けていたね!」とほめてあげましょう。
2. やればできるでしょ!
確かに、子どもががんばればスキルを磨くことはできます。ですが、「やればできる」と言いすぎてしまうと、子どもに、失敗したり負けてしまうことにプレッシャーを感じさせてしまう場合があります。「失敗してしまった=努力していなかった」という暗黙の方程式を生んでしまい、「がんばってもがんばってもうまくいかない!」と自分を責めてしまうことがあると専門家は指摘しています。子どもが自分の頑張りに誇りを持てるような声がけをするとよいでしょう。
3. それくらい、大丈夫でしょ!
もし、子どもが転んでひざをすりむいて泣いているとき、「大事ではない」と放置してはいけません。子どもが、自分の感情へうまく対処できるよう手伝うのが大切。子どもが言いたい言葉に耳をかたむけましょう。
4. 急ぎなさい!
急ごうとしている子どもにさらなるプレッシャー・ストレスを与えないよう、「急ぎなさい!」ではなく、「一緒に早くしようね」と言い換えることで、子どものモチベーションを上げることができます。
5.(お母さんは)ダイエット中なの!
毎日「太っている」「痩せなきゃ」といった言葉を聞き続けると、子どもは、過度に体型にプレッシャーや恐怖心を感じてしまうことがあります。「運動しなきゃ~」というよりも、「天気がいいから、一緒に歩こう」と子どもも巻き込んだ健康管理ができるとよいでしょう。
6. お金がないからダメ!
「お金がないからダメ!」という言葉は、お金に対する恐怖感を生んでしまうことがあります。もし子どもが高いおもちゃを要求したら、「もっと大切なことにお金を使うために貯金しているんだよ」と答えてあげましょう。それでもおねだりするようだったら、これを機にお金の使い方や管理方法を子どもとともに考えましょう。
7. 知らない人に話しかけちゃダメよ
何度もこのように教えられると、子どもは緊急時や警察に対しても知らない人に声を掛けられなくなったり、他人に無関心になってしまいます。頭ごなしに教えるのではなく、「知らない人に『飴をあげる』と話しかけられたらどうする?」とケーススタディをいっしょに考えるといいでしょう。また、「もし誰かほかのひとに、悲しい気持ちにさせられたりしたときには、すぐに知らせてね」と伝えましょう。
8. 気をつけなさい!
大声で「気をつけなさい!」と怒鳴ってしまうと、子どもは集中することができません。心配になるときは、そばで見守り、いつでも対処できるようにしましょう。
9. ごはんを食べきらないと、おやつはなし!
このような言い方をしてしまうと、子どもは食事そのものを楽しむことができなくなってしまうことがあります。代わりに、「まずはごはんを食べきって、そのあとデザートね」とポジティブな言い回しをしましょう。
10. 貸しなさい!(といって勝手に手伝ってしまう)
子どもがやっていることにすぐ口出し・手出しをしてしまうと、子どもは自分で問題を解決せず、他人をすぐ頼るようになってしまいます。すぐ手出しするかわりに、子どもが取り組んでいる問題をいっしょに考え、「ヒント」をあげるよう見守ってあげるとよいでしょう。
Reference: parents
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