放射線治療の看護|種類と方法、副作用を踏まえた看護ケア・指導
がん治療の代表的な方法の一つとして放射線治療が挙げられます。これは患者さんの病態などにより、単独で行われることもあれば、薬物療法(抗がん剤治療)・手術など、ほかの治療と併用して行われることもあります。 今回は、放射線治療の概要や看護について詳しく紹介しますので、放射線治療について正しい知識を身に付け、患者さんに最善の看護ができるように備えていきましょう。 1、放
ダンピング症候群の看護|症状・治療法と発症を防ぐための予防策・注意点
ダンピング症候群の症状・治療法と発症を防ぐための予防策・注意点 食べ物を食べるとその食物は胃を通過することになります。胃は食べ物を分解してお粥みたいにドロっとした状態にしてから腸へと運ばれて、食物の栄養を体中に取り入れていきます。上記は健全者の胃の働きですが、ガンなどの病気で胃を切除してしまうと食べ物を食べた後、一気に腸へと流れ込んでしまいます。 この結果、
PCIの看護|その目的と手術法、合併症を踏まえたケア・観察項目
1977年、スイスの医師グルンチッヒ(Dr. Andreas R.Gruzig )によって初めてその施術が行われ、日本でも1981年に実施された冠動脈インターベンション(PCI,PTCA)。 39年の歳月を経た今、その技術は格段に進歩し、医療従事者、中でも看護師に求められる知識やスキルは高いものになってきました。 こうした状況を踏まえ、OJT(オンジョブトレーニング、現場主義)
気管支喘息患者に対する看護目標・看護計画と具体的なケアの方法
「喘息は大人になったら治る」という考えが一般に広まっているため、気管支喘息は軽い病気であると誤解している人が少なくありません。さらに、発作が起きない状態が続くと「治った」と勘違いされることが多く、このこともこの病気を深刻に考えない傾向に拍車をかけています。 しかし気管支喘息は、悪化と改善を繰り返しながら、数十年という期間を経て肺の機能を低下させ重症化する病気です。最悪、死亡に至ること
水頭症患者に対する看護目標・看護計画と具体的な看護ケアの方法
水頭症の代表的な治療法は、V-Pシャント術(脳室腹腔短絡術)です。この手術は脳に物理的にアクセスするため、術後の看護では急変に備える必要があります。 また、全身麻酔下で行い、手術時間は3~4時間を要します。患者やその家族は「とても大きな手術を受ける」という覚悟で臨みます。看護師は、患者と患者家族の心理的なストレスにも配慮する必要があります。 1、水頭症とは 水
歩行介助の看護|目的と種類、安全を考慮した効果的な介助方法
看護者にとっての歩行介助は、「目的の場所まで安全に安楽に移動することを介助する」と定義づけられます。しかし実のところ、だれにとっての「目的の場所」でだれにとって「安心、安楽」なのでしょうか。 ここでは看護される側を「患者さん」、介助する側を「介助者」として、歩行介助の目的と技術などについて検討したいと思います。 1、歩行介助とは 歩行介助とは、文字通り、歩行の
食事介助の看護|各患者に適した介助法と事故防止のための注意点
入院患者に病状に応じた適切な食事を提供することは、疾患の治癒の促進を図ったり、健康回復に貢献したりすることから、治療のひとつと考えられています。 また、患者の食事の仕方には多くの健康情報が隠されているので、看護師は患者の健康情報を取得するためにも、健康促進のためにも、食事介助を行う時には患者の入念な観察が必要不可欠です。 病院食のエキスパートは管理栄養士になりますが、看護師もそ
尿路感染症患者に対する看護目標・看護計画(OP・TP・EP)とケアの方法
尿路とは、腎臓で作られた尿が体の外に出るまでの「道」です。その「道」には腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道、外尿道口といった器官があり、尿はこの順に移動していきます。 尿路を構成している器官に細菌やウイルスが感染するのが尿路感染症です。尿路感染症を起こす主な病気は、膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎が知られていますが、それ以外でもマイナーな病気が存在します。 尿路感染症を引き起こすそれぞれの病