佐藤良子 看護師さんの執筆・監修記事一覧

佐藤良子 看護師

1965年生まれ、静岡県静岡市在住。スタッフナース歴11年、看護師長歴2年。静岡県内の大学で教育を学び、卒業後は小学校教諭として勤務。後に看護師の道に目覚め、看護学校へ入学し、同県内の総合病院(循環器科)へ就職。現在はイベントナースやツアーナース、被災地へのボランティアなど、幅広い分野で活躍している。

動脈ライン(Aライン)|挿入部位の方法と目的、0点、波形など看護ポイント

動脈ライン(Aライン)は、集中治療における重傷者のモニタリングを目的として行われる、観血的血圧測定の一つの方法です。患者の状態を随時モニタリングができ、必要な時に患者に苦痛を与えることなく患者の血液サンプルを得ることもできます。特に動脈血から得られる血液ガスからは、酸塩基平均値、アシドーシス・アルカローシス、代償反応という全身状態の把握に必要な情報を得ることができます。  

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スピーチカニューレの看護|適応や構造、看護計画と管理の注意点

スピーチカニューレは、気管切開をしていても発声できるカニューレです。スピーチカニューレをすることで会話ができるようになるので、患者のQOLは大きく向上します。 スピーチカニューレの基礎知識や看護計画、管理の注意点をまとめましたので、今後の看護の参考にしてください。   1、スピーチカニューレとは スピーチカニューレとは、気管切開をしていながらも、発声することができ

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心不全(うっ血性心不全)患者に対する適切な看護ケアのための基礎知識の習得

人間の心臓は日々活動しており、生命維持に必要不可欠な臓器です。ゆえに、心臓の機能が正常に働かなくなると、生命を脅かす事態を招いてしまうことになります。 経済発展が著しい現代社会において、心不全を患う患者数は軒並み増えてきているため、それに伴い、心不全の看護ケアの必要性も高まっています。 ここでは、心不全患者に対する適切な看護ケアを行うための知識の習得と理解を目的として、心不全の

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アンギオ検査(血管造影法)の手順や合併症・副作用への理解

アンギオグラフィーは、さまざまな疾病の特定に非常に有効な検査であるものの、副作用や合併症のリスクが常につきまといます。リスクを回避するためには、アンギオグラフィーに関する深い知識が必要不可欠です。 また、検査前、検査中、検査後、すべての過程において、患者さんのバイタルサインや健康状態を注意深く観察し、異常時には迅速かつ適切に対処しなければいけません。 当ページでは、アンギオグラ

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CRT(心臓再同期療法)の看護|適応や4つの看護ポイント

CRTとは心室を同時にペーシングすることで、重症心不全で低下したポンプ機能を改善する治療方法です。この治療によって、心不全による呼吸困難や息切れなどの症状の改善が見込めるので、患者のQOLを大きく向上させることができます。CRTの適応とガイドライン、看護のポイントをまとめましたので、実際の看護に活かしてください。   1、心臓再同期療法(CRT)とは 心臓再同期療法(C

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徐脈の看護計画|原因・症状・治療から見る観察項目と2つのポイント

1分間の心拍数が50回よりも減ってしまうことを、一般に徐脈と言います。徐脈は徐脈性不整脈によって起こります。今回は徐脈性不整脈の型を覚え、その治療法と看護計画の立案へつなげていきます。   1、徐脈とは 徐脈は正式には徐脈性不整脈といい、心拍の遅くなる不整脈を意味します。マラソンランナーなどのように治療の必要がない徐脈もありますが、脳への血流不足から失神発作を起こしてし

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大動脈弁狭窄症と大動脈弁置換術(AVR)の看護|観察項目、看護計画、手術後のポイント

大動脈弁狭窄症は大動脈弁が狭窄することで、左心室肥大が起こり、さらに狭心症状や心不全の症状が現れますので、死に至るとても危険な病気です。 大動脈弁狭窄症の基礎知識や手術、看護の観察項目や看護計画、術後の看護のポイントをまとめました。今後の看護の参考にしてください。   1、大動脈弁狭窄症とは 大動脈弁狭窄症とは心臓の大動脈弁の開放が制限されて、狭くなってしまった状

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腹部大動脈瘤(AAA)の看護計画|原因と治療法(ステント)、観察項目と手術後

腹部大動脈瘤(AAA:abdominal aortic aneurysm)とは、加齢や動脈硬化によってもろくなった血管壁に血圧などの要因が加わって、腹部大動脈に瘤(こぶ)を作ることです。瘤が大きくなり破裂した場合、大出血を起こして死に至る危険があります。   1、腹部大動脈瘤(AAA)とは 本来血管は、弾力に富んでいるホースのようなもので、全身へ血液を循環させます。しかし、これ

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熱中症の看護|症状や看護観察項目、看護の2つのポイント

近年、熱中症がニュース等で大きく取り上げられています。一般外来や救急外来で働いていると、熱中症の患者に出会うことも多いのではないでしょうか。 「たかが熱中症」と思うかもしれませんが、重篤な後遺症が残ったり、命を落とすこともあるので、看護師は正しい知識を持っておかなくてはいけません。熱中症の基礎知識や症状、救急外来での看護観察項目、看護のポイントをまとめました。熱中症の患者の看護をする

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心電図の看護|種類、正常値・異常波形の読み方、看護手順のポイント

心電図への苦手意識を抱いている方は多いのではないでしょうか。しかし、心電図はあらゆる場面で必要な検査であり、患者の状態をいち早く把握するための重要な手段のひとつです。 まずは、心電図の基本的な知識を身につけ、理解を深めていきましょう。   1、心電図の波形と名称 心電図とは、心臓の電気的興奮の時間的変化を記録したもので、P波、QRS波、T波、U波で表され、電極に向

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風疹・麻疹看護 看護用語

【2024年最新】麻疹・風疹の看護|予防接種や症状・合併症、発熱時の看護

麻疹(はしか)や風疹は予防接種がありますので、そこまで感染者数

授乳看護 看護技術

【2024年最新】授乳の看護|目標や姿勢、観察項目と看護ポイント

産科病棟で勤務している看護師は、出産後の母親の授乳の看護ケアを

食中毒看護 看護用語

【2024年最新】食中毒の看護|原因・症状・看護・予防

食中毒は腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こす疾患です。 以前

スキンケアの看護 看護計画

【2024年最新】スキンケアの看護|看護目標・計画と手順・資格

あなたはスキンケアに力を入れて看護していますか?入院中の患者さ

腹痛の看護 看護計画

【2024年最新】腹痛の看護|観察ポイントやアセスメント・部位別疾患と看護計画

腹痛の患者さんを看ることは多いと思いますが、あなたはきちんと腹