HRとは|看護用語・意味・記録方法(2017/08/30)
看護師用語にHRという用語を良く使用しますが、どのような意味で、どのように使われるのかを解説します。
1、HR(heart rate)脈拍
大文字で記載するHRはHeart Rateの略語で心拍数を意味します。心拍数は、1分間に心臓が血液を送り出すために収縮する回数を意味します。読み方は「ハートレート」と読み、看護記録での記載方法としては、「HR〇〇回/分」と記載します。同じようなもので脈拍がありますが、脈拍は表面近くにある動脈を触知することによる数値となって「P」(plus・プルス)とも記載され、健康な人であれば心拍数と同じ数値となりますが、意味としては心拍数とは異なります。心電図による数値を記載する時は、心拍数となるのでHRと記載します。
2、Hr(harn)尿
大文字のHと小文字のrで記載するHrはドイツ語で尿を意味するHarnの略語です。読み方は「ハルン」と読み、尿量を看護記録で記載する時は「Hr〇〇ml」と記載します。1時間での尿量を時間尿といい、「Hr〇〇ml/h(ハルン〇〇ミリリットルパーアワー)」と記載します。また、一日の尿量は「Hr〇〇ml/日(ハルン〇〇ミリリットルパーディ)」と記載します。他に看護記録での使用方法は、「Hr流出あり」と記載することもあり、尿という言葉自体を略語として記載することもあります。
東京都在住、正看護師。自身が幼少期にアトピー体質だったこともあり、看護学生の頃から皮膚科への就職を熱願。看護学校を経て、看護師国家資格取得後に都内の皮膚科クリニックへ就職。ネット上に間違った情報が散見することに疑問を感じ、現在は同クリニックで働きながら、正しい情報を広めるべく、ライターとしても活動している。
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