高橋徳 医師さんの執筆・監修記事一覧
「なぜ人は宗教で健康になれるのか」を専門医が解説する
宗教の目的は「個人の健康」と「世界の平和」を維持し発展させることにあります。この目的のもと、古来よりさまざまな宗教の教義や修行法が提示され発展してきました。ところが近代に入ってからは「個人の健康」は主に医学が担う一方で、「世界の平和」は主に宗教や政治が担い「健康」と「平和」が同じ俎上で議論されることは少なくなってきました。 西ヨーロッパやイスラム世界における自然科学の発達
専門医が教える!幸せホルモン「オキシトシン」にあふれる生活の過ごし方
1 一人暮らしが寿命を縮める理由 「他人に関心を持つ」ということは、人類が生き延びていくために 最も重要なもののひとつです。他人と交わり生活していくことは私たちの健康に甚大な影響を与えるからです。質の高い良好な人間関係を築けている人々は死のリスクが低くなっていますが、独り暮らしの人々では死のリスクは高くなっています。 自分を支えてくれる家族を持ち親密な交流網を
専門医が解説!東洋医学が米国で評価される理由
1.統合医療とは? 『西洋医学』と『東洋医学』には長所もあれば短所もあります。それぞれの長所を取り入れ、お互いの短所を補い合うような医療、これを『統合医療』といいます。 『統合医療』は通常の『西洋医学』に『東洋医学』や『伝統医学』などの『補完代替医療』を加えることによって、病気の早期発見や予防、根治、健康維持の増進などを目指す新しいタイプの医療体系です。米国では I
医師が警鐘を鳴らす!TPPで日本の医療が米国型の医療制度に変わる理由
1.米国の平均寿命、幼児死亡率が低い理由 世界の先進国10カ国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ノルウエー、スウエーデン、イギリス、アメリカ、日本)の医療統計(2012年)によれば,アメリカの平均寿命、幼児死亡率はそれぞれ78.1歳、5.9%で10カ国中最低のレベルです。ちなみに日本は平均寿命(82.6歳)、幼児死亡率(2.1%)とどちらも10カ国中最高のレベルです。一方